舞踏会に行った女中さん--クリスマス・イヴ(1)

 クリスマス・イヴ、毎年のとおり日本キリスト教団・高座渋谷教会(こうざしぶや-)のキャンドル・サーヴィスに参加した。 9年半前に、ここの菊池礼子牧師の司式で結婚式を挙げて、最初の方こそ結構足を運んでいたが、最近とんと行かなくなっているこの教会。特に11月23日の恒例のバザーで焼きそばを焼くという独特のお役目が僕にはあったのに、キューバン・ダンス・コンテストと引っかかるわ、けいれん発作で倒れて入院するわ、踊りのリハとぶつかるわ、今度はアキレス腱いわすわ……でここ数年行けていないのは悔しい限りだ。 電気を消して、ろうそくを点けて、牧師の話を聴いて……というどこの教会でもやりそうなパターンに続いて、ここの教会では毎年必ず「芸能コーナー」がある。実は数年前に僕たち夫婦も Orq. de la Luz のクリスマス・ソングで踊らせていただいたことがある。皆さんの前で踊ったあとは Celia Cruz の "Soy feeeliz, en la Navidad" ("Jingle Bells" en español) で簡単な振りの教室をやった。 今年は、西田さとこさんと横井香奈さん、何と、ソプラノ。西田さんと教会メンバーのSさんが、かつて札幌で、教会学校の生徒と先生という関係だったご縁でお越しいただいたらしい。 正直言います、礼子センセ。「ソプラノ」と聞いて、もっとお堅い感じの会を想像していました。ところがギッチョンチョン!(久々登場です)笑顔が素敵な西田さん、歌の設定なんかもちゃんとお話しになりつつ、哀しい曲は哀しく、コミカルな曲はちゃんとコミカルに(例えば、主人アイゼンシュタインをだまくらかして舞踏会に出かけた女中アデーレが、会場で浮気中の主人にばったり会う話--オペレッタ「こうもり」)お演りになる。 そして横井さん、主にキーボードを弾いてはりましたが、「お住まいがご近所同士」だという西田さんとの息もぴったり。そして、1曲「アヴェ・マリーア」を歌わはったのが(このヴァージョンはよく聞くヤツとは違う、思いっきり悲しげな「アヴェ・マリーア」でした)ホンマ、マジ切々ていう感じやった。 あと、友子が今時たま歌のレッスンに通ってるんで、僕は最近、歌うときの声の出し方にはとても興味がある。失礼を承知で、あくまでも僕の「見た感じ」として言うが、彼女たちの歌声は口からは出ていない。話すときと歌うときの声の出方が明らかに違うのだ。 え? ほなどこからて? 鼻ですがな、鼻。 口は空気の通り道、発音の調整場所。音はほとんど鼻を抜けて出ているように見えるのである。極端なこと言えば、いっこく堂さんがやる腹話術みたいに、「なーんか音と口が合うてへんぞ」ていう、あの違和感すら感じさせるくらい、徹底しているように見えるのだ。 あんな形で歌を聴いたんは初めてやったけど、ソプラノ、オペラ、おそるべし。てゆーか、ひょっとしたら本来的に「堅い」のかも知らんこの芸能を、親しみやすくしてしまう2人のセンスの問題なんかも知らんな。 それが終わればろうそくを持って、小田急の高座渋谷の駅前まで出かけてキャロリング(クリスマス・キャロルを合唱すること)だ。たまーに一般の人が混じってきて一緒に歌うことがある。それを一通りやれば、また教会に戻って豚汁を飲みながら歓談、という例年どおりのパターンだった。(掲載日は跳ぶかも知らんが、つづく) 友子も同じ礼拝について書いています。歌手お2人の写真もあり。

千兵衛の "「居場所カレー屋」まで、HALF A MILE AWAY"

「昼ごはん時はカレー屋さん、午後は若い子たちの居場所にして、晩ごはんの時間にはまたカレー屋に戻る……」そんなお店を将来やることだけは決めた。ただ、カレーを作るのと人と話すのは好きやし今までやり倒してきたけど、店を経営したことがあるわけじゃなし、皆さん、知恵と力を貸して下さーい!というサイト。踊ったり遊んだり、毎日の生活満載の Instagram, Facebook やブログのリンクも貼っています!

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