本当に「クライマックス」?
日本のプロ野球は、「日本シリーズ最終戦の9回裏に、1点差で突入する」という、最近でも希に見る(70年代の大阪のボケタレ少年のノリで言うなら)ドキがムネムネした展開の末に見事、1年目の渡辺久信監督率いる埼玉西武ライオンズが優勝を勝ち取り、長いシーズンに終止符を打った。ナベちゃん、ライオンズの皆さん、本当におめでとうございます。 そして、大逆転でセントラル・リーグの覇権を制した読売ジャイアンツの皆さんにも、心から敬意を表したい。本来僕にとって、ジャイアンツはあまり好きではない球団の1つだ。でも今年は「リーグで年間優勝したのだから、プレイ・オフ(クライマックスシリーズ)でちゃんと勝って、日本シリーズに行って欲しい」という気持ちがあった。だからポストシーズンゲームズに入ってからは、何となく巨人軍を応援したくなっていたのだ。 それはライオンズに対しても似ていて、今年は両リーグとも優勝チームが日本シリーズに進出したので、本当によかったと思う。どちらかのリーグから年間2位以下のチームが出てきたら「いやー、それってたまたま、10月だけ強かっただけでしょ」と、何だか「真正でない」もやもや感が伴ってしまう。ましてその球団がいわゆる「日本一」や、その末に「アジア一」とやらにでもなろうものなら尚更だ(去年がそうだった)。 今年は幸いに、パ・リーグ一で日本一の埼玉西武が、アジア一まで登りつめた「真正な」1年だったと言える。だが、そうならない可能性を秘めた日本プロ野球の「クライマックスシリーズ制度」について、次回以降触れてみたい。 接戦の末9回裏サヨナラで、統一セブンイレブン・ライオンズ(台湾)を下しアジア・シリーズ優勝を決めた埼玉西武ライオンズの選手たち。デーブ大久保コーチがひときわ目立っています。
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