5割に満たない「リーグ代表」球団?
セ・パ両リーグとも、年間成績3位の球団が「クライマックスシリーズ」に参加する権利を持つ(制度については次回以降詳述)。ご存じの方は多いと思うが、3位と言えば、6チームの実力の偏り方によっては、ちょうど勝率5割を超すかどうかの分岐点になる。僕が、クライマックスシリーズ制度の最大の問題点として指摘したいのは、まさにここだ。 勝率5割に満たないチームが何とか3位に滑り込んで、でもたまたますっごくいい(シーズン終わりにめっちゃ調子のいい)ピッチャーが2人いて、2つ勝ったらもう第2ステージだ。そのチームが勢いに乗って、第1ステージの間休んでいた(練習しかできなかった)球団に4つ勝ったとしても、それを許す気持ちが、プロ野球ファンの皆さん、皆さんの心の中に本当にありますか? 「第2ステージは年間1位チームのホームでやるし、1位チームは『1勝』のアドヴァンテッジを持って始められる(『1勝』がカウントされた状態からステージは始まる)ので、そういうことは起こりがたいようにできているから大丈夫だ」という声がどこかから聞こえてきそうだが、問題なのは「起こる可能性がある」ことであって、もし本当に「そういうことが起こらない」のであれば、そもそもクライマックスシリーズなんてやらなくてもよいのである。 制度の詳細や、今のあり方を起点にした提言は次回以降。 正力賞受賞記者会見のときのナベちゃん。そーだよな、コイツのお陰で今年のプロ野球は俄然面白くなった。
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