勝たなければいけない闘いが、そこにある
2014 FIFAワールドカップ・ブラジル大会アジア3次予選C組、日本×北朝鮮(9/2, 埼玉スタジアム)は、94分、ゴール前にヘディングで飛び込んだ日本・吉田麻也(VVVフェンロー/エールディヴィジ,オランダ)が北朝鮮の堅い守りをようやくこじ開け、1-0で辛勝した。 いやー、長い試合でした。途中から、テレビ観てて全然点が入る気せえへんねんもん。北朝鮮が「アウェイでの勝ち点1」を狙って守りに入っているのがありありとわかる。川島英嗣(リールセ/ジュピラー・プロ・リーグ,ベルギー)のところには全然球が来ない。代わりにリ・ミョングク(平壌市体育団)はスーパーセーブを連発、右脚を負傷しつつも出され続けた理由はここにあったのかと思わせる。これで点が入らんかったら、帰りの埼玉高速鉄道はエライな騒ぎになるかもな、などといらんことを僕は考え始めた。しかし、5分という長めのアディッショナル・タイムも終わりに近づき、一体何回連続のコーナーキックかと思ったそのとき、ようやく歓喜の瞬間は訪れた。 本田圭祐(CSKAモスクワ/ロシア・プレミアリーグ)や中村憲剛(川崎フロンターレ)を欠いたことが原因だったのか、或いはアジアの3次予選とはこういうものなのか、その辺はサッカーに詳しい人に判断を任せるしかない。しかし、「サッカーに詳しくない」僕としては、こういう試合(0-0のまま続いた試合)の終わり近くになって、ゴール前なのにパスを回そうとして、その結果相手にボールを渡すようなプレイはどうかと思った。これって、野球で言うと、同点や1点差負けの9回裏1アウト1・2塁でも送りバントをするようなものだ……と言うと,却ってややこしいかな? とにかく、ディフェンダーにぶつかろうと、思い切ってシュートを打つべきでしょう? それがプロであり、観客に対するサーヴィスであり、たとえ点が入らなくても相手を少しずつ疲れさせることになると思うのだ。 さて、この試合は北朝鮮代表にもチョン・テセ(川崎フロンターレ→ボーフム/ブンデスリーガ2部)、アン・ヨンハ(柏レイソル)、リャン・ヨンギ(ベガルタ仙台)といった現・元Jリーガーがいるという点で、僕は格別の思いで観ていた。0-0のままで進んでいた間、「テセ、お前のゴールで負けるんやったら本望や!」とまでテレビの前で叫んでいたほどだ。 次の試合は6日火曜日の夜、アウェイのウズベキスタン戦。当然、連勝で弾みをつけたいところだ。
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