未だ『住んでいる』母
あの日も、今日のように暑い日だった。午前中に父から電話があって、急いで仕事の段取りを残った者に任せたりした後に、関西に飛んで帰ったあの日から、今日で3年が経った。 今でも、自分が何か大きな決心をしたり、自分の身に何か大きなことが起こったりするたびに考える、もし母が生きていたらどう考えるだろうと。そういう意味では、母はもう亡くなってはいるが、僕の心の中に未だに「住んで」いるのかも知れない。 父が今ちょうど、母の遺骨が眠る両親の故郷の村に帰っているので、仏教的な儀礼は父や伯母たちに任せて、僕は自宅で母に一献手向けて、冥福を祈ることにしよう。
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