『あれば、使う』――終戦直後の映画が教えてくれること
今ちょうど「日本映画専門チャンネル」で、「原爆の子」が放送されている。1952年の作品、監督は新藤兼人さん、主演は当時二十代後半だった乙羽信子さん。今で言うと上戸彩さんや満島ひかりさんが主役を演っているようなものだ。 僕は最近、「『原発再稼働』とか『安全に気をつけて原発を使い続ける』とか主張する人は、住み慣れた街に未だ帰れない人がたくさんいたり、放射能に汚染された地下水が海に漏れ出ていたりする現実を認識しているのか?」という疑問を感じている。そして今日、この映画を眺めながら思った、核兵器にも同じことが言えるのかも知れない、と。 「『抑止力』とか『自衛のための核武装』とかを主張する人は、未だ後遺症に苦しむ被爆者や被爆二世の現実を認識しているのか?」ということだ。原発があるということはいつか事故を起こして被害が広範囲に及ぶという意味だということを僕たちは知った。間違えてはいけない、核兵器を持つということはいつか使うという意味なのだ。 この映画はあと2回、9/4(水)の11:40と9/25(水)の15:50から放送される。お時間のある方は、ぜひ。
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