俺にも選ばせてー!
クラブカルチャーの育成や、風俗営業法におけるダンス規制の撤廃に取り組む、クラブカルチャー育成協議会・Let's DANCE署名推進委員会・Let's DANCE法律家の会の3団体が連名で、東京都知事選挙の候補者に公開質問状を送った。その結果が、署名推進委員会のサイト上に公表された(この段落をクリックすれば、質問状と回答のサイトに飛びます)。 そこで、僕は自分で自分に公開質問状を出して、ここで答えることにする。「あなたがもし、東京都知事選挙への投票権をお持ちだとしたら、この公開質問状に対する回答のどういう点に着目して投票する人を選びますか?」回答……1.質問状に対して真摯に答えて下さっているかどうか この種の質問状は、たいていある「立場」に立って出されているので、候補者からすれば「そんなこと言うたかて、お前らの要求なんか、呑めるかい!」というのが本音だったりする場合もあり得る。しかし、「こちらの主張に反対だが耳を傾けて下さっている」という姿勢が見える候補者はいるもので、むしろこういう人を突破口にして議論は深まっていくのだと、僕は思っている。 賛成して下さっている方も同じで、テキトーにこちらの意見に合わせているのか、ダンス文化や風営法の実態をご存じの上でお答えいただいているのかは、文章を読めばだいたい見当がつく。2.実現可能な内容の回答をしているかどうか 今回話題になっている内容の性格上、特に「どういうふうに規制を撤廃するか」などの方法論が現実的なものか、じっくりと読み解きたい。3.「踊る側の権利を守るためには、踊る側が付近住民と歩み寄る(理解し合う努力をする)ことも必要」という意味のことまで考えているかどうか この問題は「踊らせろ」「踊らせない」というレベルで闘っていては永久に終わらない。こちら側が変わる必要性にまで言及した上で論じているかも見極めたい。 各候補者の回答を読むと、ダンスの種類の中でなぜかサルサに言及して下さっている方がいたり、「俺もクラバーだしー」と言っている人がいたりして、非常に興味深い。そして、「有力候補」とされている人たちの中に、僕にとっては「真摯な回答」とは思えないものが混じっている。自分が東京都民でないのが残念でならない。
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