僕はめでたく「阪大卒」
僕が18年前に卒業した大阪外国語大学(大阪外大)は、2007年10月に大阪大学(阪大)と合併する。 「しゃーから、今度俺、『外大卒』から『阪大卒』になるんや。ええやろ!」と言うと、大部分の関西の友だちと、一部の関東の友だちの反応は概ね3つに分かれます。①フツーの奴。「へー、そう、よかったねえ」とちゃんとシャレとして理解する。②アホな奴。「へー、そうなん? よかったねえ」と本気で祝福してくれる。③マジメな奴。「あのね岩倉さん、そんなことなくてね、合併しても外大卒はあくまで外大卒なんですよ」ととうとうと説いてくれる。 ところが、関東のほとんどの友人の反応は「ふーん」で終わる。い、いや、ふーんで終わられたら、いっしょけんめいシャレ言うてる意味がおまへんがな。ことほどさように関東では「阪大」は知られてないのか、くそっ。 阪大は今いくつかのキャンパスに分かれているし、学祭もそれぞれの学舎でやっているようなので、大阪外大が阪大と合併したとしても「阪大外国語学部・箕面キャンパス」が誕生するだけ、学生生活に大きな変化はないらしい。 ただ、学校の後輩からの情報によると、入試科目は増えるらしい。僕らの頃の2次試験科目は、英語と小論文、それだけ。この少ない科目数に賛否両論はあったのだろうが、合併後は、今の阪大の文科系学部に合わせるようだ。 在学中に僕は、アホで素敵な奴とたくさん出会った。もしそれが、少ない入試科目のおかげだったのだとしたら、そういう面白味は減っていくのかも知れない。 その代わり、当時、文系の学部にしては「一生懸命勉強しなければ出るのが大変な学部」としてうちの大学は有名だった。そういう単位制度だったのもさることながら、入試科目の少なさの影響も否定できないと、今になって思う。だとすると、この問題も様相が変わるのだろうか。でもたぶん、何年か前に夜間部と昼間部の単位がイケイケになったりして(どちらの授業に出ても単位が認められるようになって)既にかなり感じは変わってるはずやけどね。 さて、僕は阪大に対して、或いは自分が外大卒であることに関して劣等感を抱いていて、冒頭の冗談を考え出しているわけではないことは一応言っておきたい。またちょっとややこしい話になるけど、「外大卒という肩書」それ自体に別に誇りは持っていないが、外大で得た経験・知識・人間関係は今に至っても僕の財産になっている、これこそが僕にとっての「大阪外大」なのだ。
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