それが「完成形」ではなかった
9/8の書き込みに「ドラマ『ダンドリ。』のエンディング・テーマのバックの味の素スタジアムでのチアダンスが、奈々ちゃん・ローサちゃんたちの踊りの完成形」と書いた。ところがどっこい、先日9/19に病室で観た最終回では、とんだ隠し球が用意されていたのだ。 舞台はさいたまスーパーアリーナ、ここで「全国高校チアダンス選手権」が開かれ、要(榮倉奈々)・双葉(加藤ローサ)・さやか(西原亜希)らの「さつき高校チアダンス部 "Mayfish" 」もこれに参加するという設定である。 もちろん「全国大会」なのでたくさんチームは出ているはずなのだが、実際に映像上に出てきたのは彼女たちを含め3チームのみ。まずは拓大一高のチアダンス部、これは本当に「拓大一高のチア」として登場、きびきびした踊りを繰り広げた。確かここには僕の知り合いのMちゃんがいてるはずやねんけど、ダンサーの顔がわかるようなショットは一切なかったので、出ていたかどうかは残念ながらわからずじまい。 続いてこの番組のセミ・レギュラー、要たちが憧れる「城東学園チアダンス部・キティタイフーン」、演じるはJCDA(日本チアダンス協会)選り抜きの女の子たち、 "Team Acuvue" だ。 先日映画「バックダンサーズ!」を観たときも思ったが、主人公たちの踊りは人並み以上であるとは言え、やはり「本職」の人たちに比べると見劣りする。そうだよな、あのエンディングのダンスと比べるとなあ。でも彼女たちもよく頑張ったよ。ラストは本当の完成形、とりあえずちゃんと観ようかな。 しかし、しかしである。そんな僕のテキトーな予感は、気持ちよく裏切られたのだ。 ダンスのレヴェルとしては、やはり他の2チームには追いつけていなかったことは明らかだ。でも彼女たちは、今までのどの踊りよりも輝いて見えた。舞台に現れた彼女たちを観た途端に、一瞬ぞぞぞっという感じが僕の身体を走った。動作の1つ1つがはっきりしていて、指の先までしっかり力が入っている。このテのダンスに大切なのはこれですわ、キレと、メリハリ。 今、「そういう踊り」を要求されていて、長期の足踏み(2か月半かけて振り付けて、プラス3か月でクリーンナップして発表予定てな作品で、おそらく5か月はストップです。 ¡Increíble!) を余儀なくされている僕なだけに、余計に感動を伴って迫ってくるシーンだった。 踊ったあとは、 "Mayfish" の素のお辞儀と、主題歌をバックに、舞台裏でこれまた素で泣きながら抱き合う映像が流れた。ああ、この喜びやで、この喜び!長いこと苦労を共にした者同士だけが分かち合える喜び。これがあるからパフォーマンスはやめよう思えへんのや、脳腫瘍ができようとアキレス腱切ろうと。
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