川のほとりの小さなジャズ・ハウス
藤沢市の北部、国道467号・高倉中学校入口交差点から長後街道に入り、境川を渡る少し手前に、そのお店 "Wiz" はあった。小田急の長後駅から歩くとすれば15分かかるらしいが、昨夜は職場の後輩のCちゃんが車で送ってくれた。聴きに行ったのは、井上ゆかりさん (Pf.) と河原厚子さん (Vo.) のデュオ。 夜7時半と9時からの2セットに渡って行われたライヴでは、最初「あれ? この歌どこかで聴いたことあるな」と思ってリズムを取り続けていると、実は "Day Tripper" だったり "Time After Time" だったりするという、凝ったアレンジのテイクが何度も聴けて、とても楽しかった。そして、それらの後半には必ずと言っていいほどゆかりさんの流暢なソロが入る。 また、昨夜の目玉の1つは「観客のパーカッション参加」だった。 河原さんが「次のナンバーでは、お客さんにも参加していただきます。今元気ない人?」と問うたので、僕が元気よく手を上げたら(矛盾してる?)、インドネシアで買って来られたという小さな土産物の打楽器を「曲の要所要所で鳴らしてね」と渡して下さった。その他にも数人のお客さんが楽器を持ち、アンサンブルが始まった。 お客さんたちは、皆さんとにかくお2人や音楽を愛しているという感じが伝わってきて、とても温かいライヴだった。 また、小ぢんまりとしたそのお店は、ステージ奥の大扉を全開にすれば外とイケイケになるという、楽しくかつ不思議な雰囲気をしていた(実は上の写真〔ゆかりさんのサイトから拝借しましたが〕、その「外」の空間で、真上は星空なんです)。つまり、ヴォーカリストが歌うその後ろに、魚が泳ぐヴィデオが流れているのだ、すっごーく面白い。 一緒に行った後輩のMちゃんは単車で帰り、友だちのYちゃんは小田急で反対方向に分かれ、長後駅でひとり上りの電車を待っていたら、ちょうどゆかりさんと河原さんが来られたので、中央林間までお話しさせていただいた。昨夜のライヴで歌われた "La Bamba" の歌詞の話や、ゆかりさんが出られた「大阪芸大」と僕が出た「大阪外大」はよく間違えられるが大阪芸大の方が有名だという話などをした、楽しい10分間だった。
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