理学療法士せんべ、誕生か?!--クリスマス・イヴ(2)
たぶん、僕は西田さとこさんと横井香奈さん(ソプラノ/ピアノ)のお2人の歌を仏頂面して聴いていたと思う。隣を見ると友子がめっちゃニコニコしていたので、まあ、それで許してもらえるかなあ、と……。(このブログの一昨日、12/24付も合わせてごらん下さい) で、仏頂面しながらなぜか考えてしまったこと。 この娘には歌がある。お父さまが音楽の先生だとか、教会に行っていたとか、様々なきっかけ(かも知れないこと)はあるにせよ、世界中の「教会に行っている音楽教師の娘」が全員ソプラノ歌手になるわけではないので、それらに加え、好みとか、決意とか、努力とか、素質とか、運とか、内的外的いろいろなものが絡み合って今の彼女がある。彼女に歌以外に何があるかは知らないけれど、とにかく、歌だ。歌っているときの彼女は本当に生き生きしていて、幸せそうだ。 かたや、僕。言うまでもなく、仕事があって、踊りがある。9月に怪我をしてダンス生活は今実質ブチ切られているけれど、「いかに早く踊りに復帰するか」が僕の最大課題だ。 そして、もし一生踊れなくなる運命に見舞われたとしても、僕には楽器がある。DJだってできる。(踊りができないのにこれができる、というのはあまり現実的ではないが)山登りも好きだ。 それぞれ、「それで生活できるかできないか」に分かれるが(てゆーか、「生活できない」ことばかりですけど)、自分がどうなっても何か「やりたいこと・できそうなこと。これをやれば幸せになること」はある。 そんなことを考えてしまうのは、実は、「『やりたいこと』のない人」とよく出会うからなのだ。もうちょっと詳しく言うと、「やりたいことが見つからなくて、イマイチやなーと思っている人」。 そういう人に僕は言いたい(し、実際によく言っている)。「『やりたいこと』は、あなたの生きてきた歴史や、毎日の生活の中に必ずある」と。 例えば、西田さんなら家庭環境が「やりたいこと」につながったのかも知れない。僕の場合、すっげーしょーもないきっかけの積み重ねでここまで来ているし。 僕なんかね、今アキレス腱のリハビリしてるでしょ? 精神保健福祉関連でうまいこといけへんようなったら、リハビリ業界に転身しようかなんて結構マジで考えてるもんね。自分の怪我のために、何冊か専門書に近い本買うたりしてるから、全くあり得へんことではないわけさ、これが。 人生って、「意外と結果論」やと思うんです、少なくとも僕にとっては。いろいろ掴んでるうちに、ああ、いつの間にか俺ここにおって幸せやったわーていう感じの繰り返し……そんなこと考えながらソプラノ聴く人間は、まあ、なかなかいてへんでしょうね。 なお、僕は「仏頂面で聴いていた」と最初に書いたが、友子によると「明らかに反応が違っていた」らしい。また、キャロリングから帰ってきたあと、西田さんは僕に「あなたからはよい反応をいただいてたんで、とても力づけられました」と言っていた。うーん……。(またたぶん日にちは跳びますが、もう1回だけつづく)
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