白黒
"Tangerine Clouds" のピアノ・トリオ版は、先のフルート・ヴァージョンと違い、より小気味よくバシッと決まっている。ジャンゴ・ラインハルトという人の "Minor Swing" という曲をいたずらっぽく軽快に奏で、ライヴでも聴いたことのあるデュラン・デュランのヒット曲 "Ordinary World" を渋く流し、もうゆかりさん自身の代表曲と言ってもいい「ふるさと」もちゃんと入っている。 そして「僕の手を止めた」のが7曲目、 "White Black" だ。なんと、ラテン風のドラムス・アレンジ。 このアルバムには、サルサやソン、ラテン・ジャズの舞台(具体的にはチカ・ブーンや友だちのシンガー/サルサ・ダンサー赤穂美紀ちゃんなど)で何度も僕がお見かけしたことのある藤井摂さんがドラムスで参加していて、その意味でも僕はとても注目していた。 果たせるかな、この曲ではキューバのコンパルサなどでも使われる「コンキンコリキキコリキキコリキキ」というリズム(わっかるかなあ……パーカス関係者しかわっかんねーだろうなあ……)が基本に流れていて、思わずそのコンパルサのステップを「タンタンタン、タタ!」と踏んでしまいそうになるのだ。 CDの盤面にまでサインをいただきました。世界でたった1枚の、僕の宝物! ゆかりさんが「このCDの色にはこだわったんですよ」と言っていたっけ。 以上の2人に加藤真一さん (Bs.) を加えた、このLPの演奏メンバーが、今月17日の東京・渋谷 "JZ Brat" を皮切りにCD発売記念の連続ライヴを各所で行う。神奈川県への初お目見えは8月9日、横浜・相生町 "Bar Bar Bar" だ。先月28日の長後のライヴで頼もうとしていた少しおちゃらけたリクエスト曲、この日に改めてお願いしようと思っていたが、考えが変わった。その曲はやめや。摂さんが入ってるなら、「この曲」しかないやろ!
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