史上最大の恋物語--セブンへの想い(2)

 ダン=ウルトラセブン(森次浩司、現・浩嗣)は、原因不明の高熱に見舞われるも、夜の宇宙パトロールに出る。そこで彼は未確認飛行物体(えー、 "UFO" なんていう言い方はもちろん日本ではなされてない時代です。全くの余談ですが、これをスペイン語で言うと OVNI, Objeto Volador No Identificado 。「オブニ」と発音します)に遭遇。意識が朦朧としたまま、宇宙ステーションV3のクラタ隊長(南廣)の援護を受けながら攻撃するが、レーザー光線が全く当たらない。代わって撃ったクラタによって円盤は撃ち落とされるがダンはどこかに不時着、助け出される。 夢枕に現れる「セブン上司」。「君の身体はもう地球ではもたない。今すぐ故郷の星へ帰るんだ。どうしても地球に居たければ、二度と変身してはいけない!」 地球に出現する怪獣、無理を承知で変身するダン。エネルギー不足で、スペシウム光線が怪獣まで届かない。アンヌ(菱見百合子、現・ひし美ゆり子)のウルトラホークに助けられ何とか怪獣を退治するが、血だらけで荒野に横たわるダン。 医師でもあるアンヌ(女性なので看護婦だと誤解されやすいが、実は医者やったんですねー)にレントゲン撮影を勧められるが、「そうすると自分が宇宙人であることがわかってしまう」と、ひとりポインターを駆って逃げ出すダン。しかしその途上で力尽き、車を停めているところを子どもに助け出される。彼の母が医師の往診を頼もうとしているのを聞き、ダン、むっくり起きあがって少年に「僕ねえ、注射が嫌いなんだよ」(なぜか、この台詞も僕はしっかり憶えていた)。 少年が作った「ひみつのさくせんしつ」に身を隠したダンは、ゴース星人の総攻撃を知り心を痛め、遂に最後の闘いを挑む決意をして外へ出る。そこへ、少年から連絡を受けたアンヌがちょうどポインターで現れる。 「ダン、どうして逃げたりしたの? さあ、帰りましょ」しかし、ダンの、何かいつもと違う雰囲気を感じ取り、訝しげな表情をするアンヌ。意を決して振り向くダン……そして物語は、前々回の書き込みの冒頭の一言へと続く。これが、「ウルトラセブン」最終回前後編2話完結「史上最大の侵略」のあらすじである。 いやー、最高のラヴ・ストーリーですよ。僕はこのあと、たくさんの「最終回」を観たわけやけど(ちょうど6月末やからねえ)そういう「本来の恋愛もの」の数々がぜーんぶ消し飛んでしまいそうな強烈なラスト。 だって、すごいですよ、「人間であろうと、宇宙人であろうと、ダンはダンに変わりないじゃないの」ですよ、この赦し方。「あなたが好きだから、それ以外の部分はどうであっても受け入れるわよ」という態度は、究極の愛情やと思うわけです、僕は。僕自身そういう気持ちで支えられて生きているところが多分にあるし(誰の気持ちでか、はね……)、いちおープロとして発言しとくと、「福祉」の基本も実はここにあるといっても過言ではない。 ゆり子さんのサイトから拝借しました。 僕にとっての、週1回の「40年前への甘いタイム・スリップ」は終わりを告げた。「甘く楽しかった」だけに、いくつか残念だったこともある。次回(3)ではそれを書いて、結びにします。

千兵衛の "「居場所カレー屋」まで、HALF A MILE AWAY"

「昼ごはん時はカレー屋さん、午後は若い子たちの居場所にして、晩ごはんの時間にはまたカレー屋に戻る……」そんなお店を将来やることだけは決めた。ただ、カレーを作るのと人と話すのは好きやし今までやり倒してきたけど、店を経営したことがあるわけじゃなし、皆さん、知恵と力を貸して下さーい!というサイト。踊ったり遊んだり、毎日の生活満載の Instagram, Facebook やブログのリンクも貼っています!

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