Recorrido de los jalapeños (2)--三越前→浅草

 東京メトロを何度か利用されたことのある方はご存じだと思うが、普通は「同じ名前の駅で異なる線を乗り換える」ときには改札を通らなくてもいい。しかしいくつかの例外があって、これが日本人にとってさえ結構ややこしい。 まさにこの「乗り換えに改札通過が必要な、数少ない例外」の1つである三越前駅(半蔵門線-銀座線)が最初に来てしまって、僕は「1日券」の意外な効用をひと駅めにして知ることになる。もし普通券を買っていれば、やれ乗り換え専用の改札機はどれだの、誰かが乗り換え用でない改札機に切符を入れてしまったのと言って大騒ぎになっていたはずだ。 さて、三越前駅の長ーい乗換通路をサクサクと銀座線に向かって行くかと言えばそうはいかない。そう、今この通路は改修中で覆いがしてあって、壁に「日本橋の町の変遷」が写真入りで紹介されているのだ。みんなそれを見て感心しまくり、はしゃぎまくりでなかなか前へ進まない。1日券やからあんたらはええけど、僕は普通の土休日回数券やから30分以内に乗り換えんといかんねんからね。 銀座線に乗り込み、浅草へと向かう。「浅草の中心は雷門で、その先に仲見世があって、一番奥に浅草寺があって……」ぐらいの大雑把な地理が頭に入っているだけの僕には、東京メトロの出口の案内表示はありがたい。雷門の大提灯に一番近い出口から地上に上がるが、ある者は川向こうのビール会社のオブジェを背景に写真を撮り始めるわ、ある者はファミマに何ぞ買いに行くわと、全く収拾がつかない。12人の中で最年長らしいおっさんが、ええ加減しびれを切らして語り出す。 「ええか、ちょっと聴け。これだけの人間がいっぺんに行動してるときに、それぞれ勝手なことしだしてしもたら一歩も前に進まん。例えば、どっか行くときには、誰でもええ、『ちょっと水買いに行くから』とかだけでええから声かけろ」……みんな一斉に頷く。(注・メヒカーナ/メヒカーノのスペイン語を僕が日本語に訳すときたまに大阪弁なのは、「メヒコのスペイン語は大阪弁、キューバは東北弁、アルゼンチンは名古屋弁……」という僕独自の説によるものです) もう1 cuadra (=1 block) 先の雷門を観た後、13人一緒におっては動きが取れんということでしばし別行動を取ることにする。僕はラウラとその娘ビニーサ、息子タイラ、友人コンチータと5人でフツーの日本風の食堂に入ることになるのだが(決して「レストラン」などではありもはん)、三越前や浅草駅出たところのウダウダのおかげで、もうじぇーんじぇん普通の昼ごはんの時間になってしまっていたのだった。

千兵衛の "「居場所カレー屋」まで、HALF A MILE AWAY"

「昼ごはん時はカレー屋さん、午後は若い子たちの居場所にして、晩ごはんの時間にはまたカレー屋に戻る……」そんなお店を将来やることだけは決めた。ただ、カレーを作るのと人と話すのは好きやし今までやり倒してきたけど、店を経営したことがあるわけじゃなし、皆さん、知恵と力を貸して下さーい!というサイト。踊ったり遊んだり、毎日の生活満載の Instagram, Facebook やブログのリンクも貼っています!

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