投票に行こうよ~!
参議院議員選挙を前にして、マスコミ各社では世論調査が花盛りだ。この種の調査でなされる質問の中に、正直「報道機関の役目として、それって、アリ?」と苦々しく思わせるものもある。 その最たるものが「あなたは今度の××選挙に、投票に行きますか?」というヤツだと思う。なるほど、選挙民の動向を調べるという点では、何党の誰候補者に投票しますか、という問いと同じ意味を持つ質問なのかも知れない。 でも、投票って、権利であると同時に、ある種の義務なわけでしょ? そら納税の義務、教育の義務ほど明確に規定されていないとは言え、ねえ。 「あなたは所得税を納めますか?」っていう世論調査はたぶんしない。なぜか。そういう質問をするより先に、「ちゃんと税金を納めましょう」または「税制度をちゃんとしましょう」と言うのが報道の役目だからだろう。だとすれば、「あなたは投票に行きますか?」なんていう調査をしている時間があるなら、どうすれば投票率が上がるかを考えることに時間を割くべきではないのか。 僕は20歳になって以降1回しか棄権したことがない(メヒコにいたときの統一地方選挙です。当時は在外投票の制度はなかった)のは、どこかの「外国で勤務してましたよーん」と自慢している候補者よりは(そこだけは少なくとも)偉いと思っている。また、報道機関が上記のような感じだから……というわけでは決してないが、僕はことあるごとに「とにかく投票には行くべきだ」といろいろな人たちに伝えてきた。何か変えたくても、何も変えたくなくても、どちらにせよその意志は投票しないことには伝わらない、と。 この気持ちを僕は、これまでずっと個人レヴェルで語ってきたが、今回の参議院議員選挙を機に、友だちの古谷賢悟くんが面白いサイトを作った。「未来は僕らの手の中プロジェクト-選挙行こうぜ!!-」がそれだ。 このサイトの「呼びかけ文」には「今、心から幸せって言える人、ぜひこの幸せが持続するように選挙に行きましょう。そして、今の社会にちょっと不満や不安がある人、『選挙に行かない』ということは、その現状を受け入れているということ。不安材料は毎日耳元に届くけど、受け入れる必要はないと思わない?」という一節があり、これはまさに僕が今、上に書いたことと同じ内容なのだ。 そして、更に僕がこのムーヴメントに惚れ込んだのは、呼びかけ人募集の文章に「呼びかけ人には呼びかけ人になっていただくにあたり、自らが推薦する候補者、もしくは党派や思想があったとしても、今回のプロジェクトを利用しないことを約束していただきます。」と明記してあるからだ。つまり、このサイトと「何々党の誰それ候補に投票しよう」という訴えとは全く無縁で、とにかく「投票に行こう」という呼びかけだけに気持ちを集中させたページだということなのだ。素晴らしい。これもまた、僕が言ってきた態度と共通する。 実はこのサイトは、投票呼びかけと共に、「投票済証明書」を持って来店したお客さんに、何らかのサーヴィスを提供するお店を募集もしている。僕の勤務先「カフェ・ドゥ・そーじゃん」も、半年前まで店舗営業をしていたので、初めこちらの文脈で賢悟くんは僕に連絡してきたのだが、残念、これには応えることができなかった。 僕のこのブログをお読みの皆さん、この「未来は僕らの手の中プロジェクト」にアクセスしてみて下さい。何らかのお店などをやっている方は、できれば協賛ショップに名を連ねて下さい。そして、このサイトにはいろいろ「選挙を楽しめるリンク」があるので(「投票ぴったん」はおもろいでー)、投票日まであと5日、ぜひ遊んでもみて下さい。
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