45歳の決意……なーんて書くとめっちゃ大層やねんけど
この歳になって、新たなダンス教室へ行くというのにはそれなりの決心が要った。否、「この歳の誕生日を迎えるんやから」という動機があったからこそ行けた、と言い換えることができるかも知れない。 10月23日、45回目の誕生日の前日、松竹ダンスプラザ(神奈川県鎌倉市)。シンゴさんとアスカさんのアルゼンチン・タンゴ・クラス。 今年の7月、意を決して、12月のジョルリタ・ファミリーの「グラン・フィエスタ」に出るべく「タンゴ・ベレーザ」の練習に参加し始めたものの、「タンゴのレッスンを受けていない期間」が3年ほどある僕が今「タンゴをろくすっぽ踊れていない」ことはわかりきっており、パフォーマンス・レッスンだけでなく、基本のレッスンも受けたいとずっと思ってきた。 かと言って師匠のジョルジュ&リタのレッスンは、自宅や勤務先に一番近い場所でも、三軒茶屋まで行かないとやっていない。六本木や中目黒まで毎週2回も3回も通っていたのは昔の話で、今は当時と比べて、自分の忙しさや夜の会議の頻度、責任の度合いが違う(「おっさんになってしんどなった」とは書けへんところがビミョーな心境を表してる……)。そこで目をつけたのが、職場の最寄り駅から1駅の大船にあるここの彼らのタンゴ・クラスだったのだ。 「入会金を払わずに1回限り受けられる」という体験クラスの料金を支払って、スタジオに入る。旧知のお2人が、少しびっくりした顔で迎えて下さる。 「タンゴのレッスンちゃんと受けようと思って……」と僕はせっかくトーシローっぽく説明していたのに、何人かの生徒さんに「あらー、お見かけしたことありますよー! どこかの舞台で踊っていらっしゃいましたよねー!」なんて声をかけられてしまった……諦めよう。舞台人である限りは、僕は当然のごとく目立っているのだ。 レッスンは、準備運動に始まり、女性の前進のオーチョを男性が下がりながらリード、そして女性の後退のオーチョを男性が進みながらリード、とごく簡単な振りから入ったので、「うーん、こういうごく基礎的なことをやれてええなあ」なんて呑気なことを考えてたら、その次「サリーダ・コン・トラスピエから方向変えてオーチョさせてヒーロして……」なんていう複雑なルーティーンにいきなり移って僕は目を白黒。シンゴさんに「だーいじょうぶ、できるって!」と言われればやらんわけにはいかんし。 最後は10分間のミロンガの簡単なステップをやって、1時間10分はあっという間に終わった。 シンゴさんとアスカさん、お2人のサイトから拝借した写真です。あまり人を見かけで判断してはいけないが(と言うより、ダンス界には見かけどおりの人の方が少ないが)、大きな身体でありながらとても物腰の柔らかいシンゴさんです。とても理知的で素敵なアスカさんのご指導のポイントは「肩甲骨」と「呼吸」なんですが、1回のレッスンではまだよく解明でけへん……。 というわけで、とても楽しいレッスンだった。ジョルジュさんとは切り口が違いすぎて、比べられないくらいだった。「解明できていない」こともあるし、来週からは入会金も払って、しばらく通うんやと思う。 行く前は真剣ドキドキしてたけど(おっさんのくせになあ)、いざ行ってみればおもろかったっていうのは、いったい何回目の体験なんやろ。
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