「淳・工藤」がやって来た

 ジュンク堂書店が藤沢に開店した(12/10)。僕は開店したその日に足を運んだ。 最近、アマゾンなどで古本ばかり買っている僕は、新刊に触れる機会は本当に減ってしまったのだが、ジュンク堂が来るとなれば話は別だ。何日も前から僕は「開店記念に買う本」の選定にまで入っていた。 「ビックカメラ藤沢店」が入っているのと同じビルの2つの階を占めた売場は900坪近く。藤沢だからこその薄い人口密度のせいもあるかも知れないが、広い。1つの分野の本の数がハンパなく多いのだ。例えば社会福祉の棚の前に立っただけで、福祉について全て勉強できたような錯覚に陥ってしまうくらいだった。 僕が買ったのはこの2冊、石黒圭「文章は接続詞で決まる」(光文社新書)と曽田正人「Moon /昴 ソリチュード・スタンディング」第2巻(小学館・ビッグスピリッツコミックス)だ。前者は、1つの文章の中で決して同じ接続詞を使わないと気遣っている僕にとって我が意を得たりという本。バレリーナ・宮本すばるが主人公の後者は、前作「昴」がスピリッツに連載されていた頃からの愛読作品で、隔週連載になった今は、僕が専ら単行本で追っている作品である。 ところでジュンク堂、漢字で書けば「淳久堂」。名前の由来は創業者のお父さま「工藤淳」さんの苗字と名前をひっくり返したものだそうだ(Wikipediaより)。全くの余談ですが、さいかやは「雑賀屋」、グンゼは「郡是」、シオノギは「塩野義」ですね。 1963年に神戸・元町で創業したのが最初で、長年神戸・芦屋・明石といった兵庫県の各地に店舗を展開していたので、僕は名前は知っていたが、大阪に住んでいた頃に実は1度も行ったことがない。 ところが、96年の難波店(なんばグランド花月のすぐ近くです)や、97年の池袋店を皮切りに大阪や東京にも次々に大型の店を出店。今や当たり前になった「座り読みスペース」(どうぞ座って本をお選びいただいて買って下さい、という場所。本当に、図書館か喫茶店と見まごうようなテーブルまである)の先駆けとなった(以上、会社の歴史は〔株〕ジュンク堂書店サイトより)。 東京に既にいくつか店を出しているのでそんな気はしなかったが、実はこれが神奈川県内初めての出店。しかも藤沢の、僕の職場がある北口側だとなると、これは開店当日に行かないと気が済まなかったわけだ。神戸の本屋やから、えーと、ガッコの後輩とはちょっと違うて……そう、学生の頃家庭教師として教えてた子が「センセ、今度そっちに転職するんや」てやって来る感じ? ともあれ藤沢駅周辺の大型書店と言えば、神奈川 no.1 の老舗・有隣堂が南口側にあるのみだった。そこへ、エンタテインメント重視・店舗規模重視のジュンク堂が参入してきたわけだ。先に書いたように、基本的に僕は古本中心にしか買わないので、どうしても新刊が必要なときにしかジュンク堂には(もちろん有隣堂にも)行かないと思うので、この突然の「藤沢本屋文化活性化」を、少し離れた感じで見ていようと思う。 ビックカメラとジュンク堂の看板が同居しています。ビックの買い物と本の買い物が一度で済むというのも、僕にはうれしい限りだ。

千兵衛の "「居場所カレー屋」まで、HALF A MILE AWAY"

「昼ごはん時はカレー屋さん、午後は若い子たちの居場所にして、晩ごはんの時間にはまたカレー屋に戻る……」そんなお店を将来やることだけは決めた。ただ、カレーを作るのと人と話すのは好きやし今までやり倒してきたけど、店を経営したことがあるわけじゃなし、皆さん、知恵と力を貸して下さーい!というサイト。踊ったり遊んだり、毎日の生活満載の Instagram, Facebook やブログのリンクも貼っています!

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