右手に祝詞、左手に呪具
「右」という字は、右手に祝詞(のりと)を持っている図。一方「左」は左の手に呪具を持っている姿を表す。そしてこの2つの組み合わせによって「神はどこにいるか」と「たずねる」から、「尋」という字は実はこのふた文字を合成したものなのだ……。おお!って感じでしょ? 更にこの「尋」には「ひろ」という読み方もあって、それが左右両腕を拡げたぐらいの長さを表しているのも、まさにこの字の成り立ちを裏付けている……という話まで書いてあると、ますます「なるほど!」と僕は膝を打ってしまう。 2つ前の書き込みへのコメントで、Renkaちゃんが教えてくれた白川静の著作「漢字百話」(中公新書)は、こんな内容もあって、結構楽しめる。ただ、全体的にかなり難しい記述が多く、読み進めるのにちょっと難儀してます……。次は、彼の研究をもっと万人(凡人)向けに平明に書いてある、いわゆる「白川静監修」の本を読んでみよ。
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