「ストレンジャー」の前もビリーはビリー

 「"Before the Stranger" 展、東京・東陽町の『ダウンタウン・レコード』で開催」--そんな情報がMixiのビリー・ジョエル・コミュニティで流れたのが10月17日のことだった。 主催されるソリアーノ・タナカさんは、昨年のビリーの東京公演に合わせて上梓された大冊 "The Billy Joel Story -I Go to Extremes" (ビル・スミス著)を翻訳された方だ。この本は、名盤 "The Stranger" に至るまでを、全体のほとんど半分をも使って記述してある。それほど、この時代の彼はこれまでよく知られていなかったということだ。 ところが、 "Piano Man" は言うに及ばず、 "Captain Jack", "Root Beer Rag", "Angry Young Man", "New York State of Mind" など、今でも歌い継がれている名曲たちがこの時代のアルバムからも出ている。また、彼のソロ・デビュー以前の「ハッスルズ」「アッティラ」の時代は、「後のビリーとは似ても似つかぬサウンド」と評されているとは言え、否、そう言われているからこそ、重要な意味を持つ。それらの頃のコレクションが一堂に展示されるというのだ。東京の東の方と言えど、これは行かずになるまい。 行ってみたらもう、ありましたありました。展示物だったので敢えて写真は撮らなかったが、初期のビリーのアルバムやシングル盤、それも複数のエディションが並んでいた。その他様々な資料を含め、特に凄かったのは……・「アッティラ」のデビュー盤。それも、ビリーが有名になってから「昔ビリーはこんなバンドにいた!」と言って再発されたものではなく、そんなこと予想もしないで発売された、正真正銘のデビュー・アルバム(なんと、「フン族の大王アッティラ」なんていう丁寧な邦題までついています)・ビリーがミュージシャンとしては売れない頃に、雑誌に書いていた音楽評論・"The Stranger" の制作中に、ビリーが自分で走り書きしたという「自分が前座を務めたアーティストたちのリスト」のコピー。スティーヴィー・ワンダー、ホール&オーツ、ドゥービー・ブラザーズなどの有名どころの名前が並ぶ そして、僕たちがいる間に、なんとソリアーノさんご本人がお越しになりました、それも「アッティラ」のロゴのTシャツを着て!(今度は大きく再録) ソリアーノさんは、だいたい想像していたとおりの穏やかな人だった。会えるてわかってたら本持って来て、サイン頼んでんけどな。 たくさんのお宝を堪能しましたが、お店の儲けにはなれなかったのが申し訳なくてなりません。なぜなら、ここはほぼ100%の「レコード」屋さんで、ホンマにアナログ・レコードしか置いてないんです。CDは十数枚だけ。なんぼ古いものを大切に使う僕でも、音楽はさすがにCDで聴きます。でも逆に、「レコード買うんやったら東陽町のダウンタウン・レコード!」とこれからははっきり友だちに言えるので、その点では少しお役にたてるかも知れません。

千兵衛の "「居場所カレー屋」まで、HALF A MILE AWAY"

「昼ごはん時はカレー屋さん、午後は若い子たちの居場所にして、晩ごはんの時間にはまたカレー屋に戻る……」そんなお店を将来やることだけは決めた。ただ、カレーを作るのと人と話すのは好きやし今までやり倒してきたけど、店を経営したことがあるわけじゃなし、皆さん、知恵と力を貸して下さーい!というサイト。踊ったり遊んだり、毎日の生活満載の Instagram, Facebook やブログのリンクも貼っています!

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