無駄になった決心

 けいれん発作で倒れたのは、5年と少し前の、2004年の11月20日頃。脳腫瘍の摘出手術は翌年の1月25日。両方の日付とも、もう「あ、今日や」と思い出すことがなくなったことで、月日がそれだけ経ったことを感じる(テレビのニュースでやってるからではあるけど、阪神・淡路大震災の日の方がよう憶えてるもんね)。 それでも、一応毎日朝晩抗けいれん剤の服用は続けているし、頭部MRI検査は原則半年に1回ある。 そのMRIが今日だった。結果は、お陰様で、今回もシロ。 MRI検査に東大病院まで出かけるのも、ひと頃に比べればだいぶ楽になった。少し早起きすれば、ラッシュ時間帯の通勤電車に揉まれずとも、小田急の「青いロマンスカー」で座って行けるようになったし(町田6:41発、大手町まで直通)、以前病院内のはずれにあったMRI室も、改装で院内のドトールコーヒーのすぐ近くの便利な場所に移ったし。 とは言え、僕の腫瘍は摘出しきれない腫瘍なので、いずれは「再発していますよ」と言われるときが来る、それが早いか遅いかだけの問題。だからこそ経過観察が必要で、今回宣告されるか、10年後か20年後か、神のみぞ知る話……そう割り切ってはいても、こう連続で「異常なし」が続くと、妙に慣れっこになってくることを感じるのもまた現実だ。つまり、「今度『再発!』て言われると絶対気分的に落ち込んでまうなー度」は、正直検査のたんびに上がっているのである。 だから、「楽に座って行ける」朝のロマンスカーの時間は、「もしも」のときの決心を再確認する場でもある。次もしも「再発の可能性あり」と言われたら、まずはもっと細かい検査になるのだろうか、すぐに治療方法の選択になるのか。仕事や踊りのスケジュールに影響するかも知れず、調整が必要になるだろう。場合によっては治療の方に待ったをかけねばならないかも知れない。今朝もそういうことをちょっと考えておいたけど、とりあえずは無駄になった。 検査の日は、何か1つ「ついでに行く場所」を必ず作ります。今回はここ、東京駅新幹線用の17番プラットフォーム。そうです、今月一杯で遂に東海道新幹線から姿を消す、500系。それにしても、走ってくる列車をぴたりフレームに収めるのは相変わらずホンマに下手じゃわい。 遠くから見てもわかる、筒状でねずみ色の車体。JR西日本が開発し、1997年に鳴り物入りで登場したが、速さを追求するが故に先頭と最後部の車両の席数が少ないなどの理由で、東京・博多の直通区間は西日本・東海共同開発のN700系で統一されることになったのだ。 僕はその辺のことはどうでもよく、形が好きな500系をあえて選んで乗るくらいだったのだが、今年3月以降は新大阪と東京の間は走らなくなってしまう。その「憧れの500系」が東京駅に入線するのが昼間の十数分間だけなので、そこの時間を狙って東京駅に駆けつけたのだ。これについて詳しく&これ以外の写真は別項で。 更に今日は有楽町交通会館の舞台化粧品店「三善」と、横浜市内某所にある、僕たちペアが一番よく利用する公共のスタジオにも寄った。ああ、なんと充実した1日だったことでしょう。

千兵衛の "「居場所カレー屋」まで、HALF A MILE AWAY"

「昼ごはん時はカレー屋さん、午後は若い子たちの居場所にして、晩ごはんの時間にはまたカレー屋に戻る……」そんなお店を将来やることだけは決めた。ただ、カレーを作るのと人と話すのは好きやし今までやり倒してきたけど、店を経営したことがあるわけじゃなし、皆さん、知恵と力を貸して下さーい!というサイト。踊ったり遊んだり、毎日の生活満載の Instagram, Facebook やブログのリンクも貼っています!

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