青息吐息の遍路初日-『2日だけ遍路』への道(7)
実は、高知県のどこかで僕たち夫婦と出会うはずだった僕の父は、徳島県を遍路中に体調に不安を感じ、そのまま歩き遍路を続けることは難しいと判断。高知県に入ったあたりで「通し打ち」(八十八ヶ所の札所に連続で参ること)を断念し、4月の末に自宅に戻っていた。 僕と妻は、今回四国に飛ばないことも考えた。しかし、靴やリュックなどの道具や、歩く練習や、そしてもちろん交通機関や宿の予約などの準備もしていたし、亡くなった母の想いをたどってみたいという気持ちは父と同じだし、結局はあまり悩まずに四国行きを決めた。5/1(土) 推定距離19.4km 総所要時間・約8時間ホテル・タウン駅前(高知市駅前町) ↓高知市東消防署付近で遍路道に合流 ↓第31番札所・竹林寺(ちくりんじ) ↓第32番札所・禅師峰寺(ぜんじぶじ) ↓種崎渡船場 |(渡し船) ↓長浜渡船場 ↓第33番札所・雪蹊寺(せっけいじ) ↓長浜バス停(これ以降、歩いたコースの距離は、「エコ旅ニッポン③四国八十八ヶ所を歩く旅」[2008, 山と渓谷社]に掲載のものと、Googleのルート検索とによって推定します) 父に同行しないことで、不安はいくつかあった。様々な「遍路のお作法」は最初に行ったお寺で尋ねようと決めていたとは言え、あっちでもないこっちでもないとお寺の階段を行ったり来たり、結局最初の札所では1時間も滞在してしまった。 だから、次のお寺に着いたのは午後2時半、眺めの良さを満喫している暇はない。そのまた次の場所へ行くための渡船の出港時刻は16:10, 港までの距離は6km余り。僕たちはほとんど小走りで、種崎渡船場へと急いだ。 何とか数十分前に種崎に到達した僕たちは、3つめのお寺も滑り込みで打って、無事高知市へ戻ったのだった。 晩ご飯はぶ厚い鰹の塩たたき!
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