踊る大学院生・『せとぎわの魔術師』を脱皮せよ!
小学生の頃、僕にとって8月29日から3日間ぐらいは地獄の日々だった。「夏のとも」を配られてすぐに、1学期の終業式までの間に仕上げてしまい、あとは漢字の書き取りと絵と工作を残すだけ……なーんていう手際のいい奴が級友の中に必ず1人か2人いたが、僕は一度もそっちの仲間に入ったことはない。ぶきっちょなくせに、31日の朝になっても何を作るかさえ決まっていない……僕はそんな「後走り少年」だったのだ。 それから40年近く経って、今、僕は大学院生。さすがにそこまでひどくはないけれど、9月3日に20,000文字の「課題小論文」(修士論文の途中経過)を出さなければならないというのは、日付的にも夏休みの宿題みたいなもんだ。前期の選択科目のレポート提出は8月2日になんとか終えて8月3,4の金・土には愛知の大学図書館で「自主合宿」をし、その後も8月中は、大学院の研究と言えば全てが修論絡みだった。平日に取ることのできた2日の公休と1日の有休は全て大学院の何かで使い、最後は提出締切日の9月3日にも有休を取って仕上げたし。メール添付で送ったのが22時37分だったので、最終締切のおよそ1時間20分前の提出である。ふー、あぶないあぶない。 でもホッとしてはいられない。実質上の最終提出は12月4日だから、もうあと3か月ほどしか残されていない(昨日会った同級生がしきりに「残りふた月とちょっと」と言っていたが、そっちの表現の方がある意味正しい)。その日数で障害福祉の歴史を自分なりにまとめて書いて、7月から8月にかけてやったインタビュー調査の分析をして、そして論文のテーマである「障害福祉事業所職員の定着」のための方策をいくつか考えなければならないのだ。もちろんその間にも日々の仕事は続くし、アダジオ商会の本番がしっかり2日連続であったりする。昨日も指導教授に1時間半こってり絞られて(1人分で1時間半ですよ。大変やけどありがたくもある)、4週間後にまた名古屋でお目にかかる約束をした。 昨夜はキューバ人サルセーロ、エルメスの店の近くに泊まったものの、踊りに行く元気まではなかった僕は、たまたま宿の向かいにあったこの塩ラーメンの美味しい店に入り、あとはいかりやさんの遺作になった9年前の「大捜査線」を部屋で観たりして過ごした。そして今日は、再び大学院の図書館に舞い戻り障害福祉史の文献漁り。この文章は、アダジオ商会の練習に直行するための新幹線の中で書いています。 土産に買って来た、名古屋限定金鯱ストラップ。ミニーの頭についているのは普通にリボンだが、ミッキーの頭に載っているのは、よくよく見ると……?
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