涙の緊急抜歯
右上側の親不知を抜いた。下の2本を横浜の港南台に住んでいた頃たて続けに抜いて、麻酔が切れたあとの痛みに数日間苦しんで以来だから、二十数年ぶりである。 本来、今日の治療は親不知から数えて(奥から数えて)2本目の歯の神経を抜くだけのはずだった。ところが、自宅近くのD歯科の医師は右の写真のような笑顔でサラッと言った。「今日、親不知抜いちゃいましょうか。前にも一度言ったけど、それがあると、どうしてもその手前の歯の治療に邪魔になっちゃうんですよね」(因みに、この写真は本当にD歯科クリニックのサイトに載っているものです) 20年前の抜歯のときは、もっとちゃんと心の準備をして歯医者に行ったはずだ。そんな大手術(僕の記憶の中ではそうなってしまっている)を、簡単に決めてしもてええの? そのとき、なぜか僕の心には「外来診療から自宅に帰らず即入院、翌日手術」という、2006年9月のアキレス腱断裂のときの記憶が甦った。思い立ったが手術の吉日、思い立ったが抜歯の吉日なんかなあ。 今回は縫合も必要なく、痛みもすんでのところで鎮痛剤を服んで抑えた。20年の間に技術が進歩したのか、下の2本より抜きやすかったのか、それは僕にはよくわからない。でも、抜いたその晩は酒もお風呂もダメ、というのは今も昔も変わっていないようだ。
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