しんどいです~

 「最近、いかがですか?」「調子、悪いです」「えー? そうは見えないですけど」 先日、東大病院脳神経外科の診察室での、僕の主治医・藤堂具紀(とうどう・ともき)さんと僕との会話である。この「調子悪いです」というのは、僕が体調を尋ねられたときの最近の決まり文句になっている。 昨年秋には「ええっ、なんで?」という体調の崩し方をした。よくよく考えてみれば、その数日は気温が一気に変化したのだった。だから今年の春口も、気温の上がり下がりが激しくなり始めたときには、当然しんどくなるものだと覚悟した。 だが、予想に反して、調子は落ちていかない。ただ、4月に入って、さすがに多少疲れは感じている。それが、冒頭の科白になって顕れるのだ。でも、笑いながら余裕かまして言うもんだから、聞いている方にとってはちょっと真実味に欠けるようだ。 体調が悪くなっても心の準備ができているからびっくりしないということなのか、それとも徐々に(数か月単位で見ると)調子が上がっているということなのか、自分でもよくはわからない。よくわからないからうまく言えないが、とにかく「ある程度予想したとおりに調子が悪い」とでも説明しておく。 この日は、半年ぶりにMRIを撮った。10月に撮したときは、放射線科の技師の「画像診断」を受けてから、即ち撮影から2週間してから改めて病院へ行って診察を受けたが、今回は朝早く撮影して、脳外科診察室の端末でとりあえず画像だけ観られる時刻に受診した。 「この、1年3か月前に脳を取り除いたところの隙間、これがだんだん埋まっていってるわけです。この隙間の周りの、造影剤で白く見える部分が、たぶん水分なんですけど、これがもしだんだん大きくなるようだったら、ちょっと警戒しなけりゃなんない。でもそうじゃないんで、大丈夫ですよ」 僕はこうして、何か月に一度、MRIを撮りつつ、経過を見続けていく。そして、たぶん何回めかに「ああ、岩倉さん、また腫瘍が見えちゃってますね」なんて言われるのだ。だって、去年1月の脳腫瘍の摘出手術の前には「たぶん腫瘍は全て取りきることはできないだろう」と言われていたし、また「MRIにも限界があって、画像では腫瘍が残っていないように見えても、見えない場所に腫瘍が入り込んでいることもあり得る」とも言われていたのだ。 「脳腫瘍再発」と言われれば、去年6月にやった点滴治療か、新たな投薬か、放射線治療か、必要なことをやるだけの話だ(「だけ」で済むようなしんどさやないとは思いますが)。それが早く来るか遅く来るか、それもあまり大きな違いではないと僕は思っている。

千兵衛の "「居場所カレー屋」まで、HALF A MILE AWAY"

「昼ごはん時はカレー屋さん、午後は若い子たちの居場所にして、晩ごはんの時間にはまたカレー屋に戻る……」そんなお店を将来やることだけは決めた。ただ、カレーを作るのと人と話すのは好きやし今までやり倒してきたけど、店を経営したことがあるわけじゃなし、皆さん、知恵と力を貸して下さーい!というサイト。踊ったり遊んだり、毎日の生活満載の Instagram, Facebook やブログのリンクも貼っています!

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