ほんの入口
30日(日)は朝から「富田雅美ダンス・ユニット」の新スタジオで「タブー」のアダジオ(リフト)組のみの最終練習に臨んだ。 発表会直前になって通しリハが多くなると、1つ1つの演目の練習はやる回数が減ってくる。普段からみんなアダジオの基礎練習を重ねているなら話は別だが、そうでないので、しばらくやらないとコツを忘れてしまう。だから僕は雅美さんに無理を言って、日曜の朝に2時間だけ、リフト関係者だけの練習を取ってもらった。 「アダジオはね、上げる方はもちろん、上げられる方も身体の使い方がしっかりできてないといけないから難しいの。だからね、ここだけの話やけどね、みんな、高校生のHHちゃんやMYちゃんやHMちゃんとかに、憧れてるでしょ? 僕が見ててもわかるし、確かに彼女たちは踊るの上手い。でもね、今すぐここで、君たちがやってるリフトやれって彼女たちが言われても、たぶんでけへんと思う。それだけのことを君たちはでけてるんや。そのことには自信を持ってくれ」 ……なーんてことを言いつつ始めたリフト練習。軽い子どもたちとは言え、がしがし連続で上げていくとさすがに自分の体力の限界が近づいてくるのを感じる。まして子どもであるTも「もうそろそろかな」なんて言っている。 でも、2時間みっちり、本当にみっちりやった。上げ方、上げられ方、タイミング、ポジション取り、そしてそれ以外の部分の踊りも。ついでに「本番に想定外のことが起こったときの心構え」なんかもエラソーに一席ぶってしもた。「例えば、万が一飛んできた相手をキャッチでけへんでも、『しまった』という顔を決してするな。あくまでも涼しい顔して、『踊り』としてまとめるんや。でも、これだけ練習してりゃ、かなりの確率で大丈夫やけどな」 さっき「普段からみんなアダジオの基礎練習を重ねているわけではない」と書いた。そう、アダジオも、キューバ風の動きも、みんな本当に頑張っているのは言うまでもないが、今度やったのはまだほんの入口に過ぎないのだ。むしろ、これを「いい機会」と捉えて、それぞれの踊りを本格的に習う動機にみんながしてくれれば、ゲスト・ダンサーとしてはこんなに嬉しいことはない。 明日4日、調布市グリーンホール現場ゲネ。明後日5日はゲネと本番である。いよいよだ。 時間的に、この記事の次にくるのはこれです。↓おまけ。「アダ商復活」に賭けるおっさん4人組です。ちょうどこの日の夜撮ったことになる。僕のPCの壁紙、今これになってます。
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