「記号」としての松葉杖
初めて(7) 手術からひと月と28日 初めて松葉杖なしで外出する 何日か前から平地や傾斜の緩い坂では松葉杖を使っていなかったことは、11/8付や11/10付にも書いた。雨が降った11日は少し不安だったので杖を持って出ては行ったが、それでもほとんどつかなかった。 その流れで、12日の日曜日、町田の百貨店に買い物に出かけたときから、松葉杖なしで外を歩いている。13日の通院も含め、今日で5日目。よく見れば、僕の行動範囲内で実は「手すりのない階段」は数段ならあったが(藤沢駅南口側の駅ビルの入口)、これの下りも実は問題なかった。 手術直後2本使っていた松葉杖が遂になくなり、大きく変わったこと3つ。利点……①両手が自由になった もともとグレゴリーのリュックをしょって歩いている僕だが、これまで使わなくても左手に松葉杖を持っていた。これが空くことになって、例えば電車の中でそのリュックを両手にぶら下げる、網棚に置くなどの動作が可能になった。缶入りの飲み物しばきながら歩けるようにもなったしな。 また、細かくてかつ生活臭い話になるけど、アパートの階段を、左手にゴミ袋、右手は手すりを持って下りるということができるようになった(今朝「燃やすゴミの日」やったんでそないしましたーん)。②電車で、端っこの席が空いているかどうかで一喜一憂する必要がなくなった 雨の日、傘を持っているときのことを想像してみて下さい。ロング・シートの扉側の端にたまたま座れたら、傘を扉の際に置いてしもたりするでしょ? それと同じように、傘よりもっと長い松葉杖も、そうやって立てかけてしまう方が楽なんです。端の席がなくて、杖を持ったままなら、PCを打つのも、本を読むのさえも難しい。難点……電車で、席を譲ってもらえなくなった、当たり前ですが これは大きな変化ですよね。これまでは松葉杖という「足を怪我してるんですよ、ということを表す記号」があったから、席を譲って下さる方は多かった。 ところが今の僕は、見かけ上は言うまでもなく、アキレス腱を切ったなんてわからない。歩み出してやっと「あれ? 何か歩き方おかしいな」と思われるくらいだ。20日ほど前、ギプスを外した頃に、既に席を譲られなくなった気がしていたが、もうこれからは譲られようがない、と言うか譲りようがないよね。足の先に「ふた月前にアキレス腱切りました」て書いた旗でも立てよかな。 でもホンマは、ホンマにホンマにしんどければ、多少すいてる車両に歩いて行って(今日の帰りしな、実際にやりました)、扉にでももたれていればとりあえずは済む話なのだ。 これは、逆の立場で見れば、街にはいくらでもパッと見ではわからないしんどさを抱えている人たちがいるということだ。優先座席に座ってる若い奴を白い目で見んようにしよ。ケータイパチパチやってる輩は論外やけどね。 自分のノートPCの無線LANが調子悪いので、バッファロー社のサポートに電話できるまで妻のPCからアップロードします。だから絵文字使えます。
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