黒谷友香さんの「艶舞」
「あのーすみません、この映画を何でお知りになりましたか?」 「あ、この映画のベリー・ダンスの振り付けされてるダンサーの方いらっしゃいますよね? 友だちにその方の生徒さんがいましてね、それで」 「香葉(かよう)先生の? ああ、そうですか、ありがとうございます」 昨日、映画「TANNKA ~短歌~」(阿木燿子監督)を観に行ったシネマート六本木の入口で、おねーさんに訊かれて僕はそう答えた。 映画館の入口でこんなことを直接訊かれるのは珍しいことだ。製作会社の人……だとすると手っ取り早くアンケート用紙配っちゃうよね。香葉「先生」とおっしゃったことを考えると、この映画のコレオグラファーであるベリー・ダンサー、青木香葉さんの関係の方なのかもな。 物語は、主人公薫里(黒谷友香)が年下の圭(黄川田将也)と妻子持ちのM(村上弘明)との間を揺れ動くという、特に新味はないものだった。予想していたこととは言え、僕はベリー・ダンスを観るのが第一目標だったので、ま、いっかという感じだったけれど。 踊りの場面は盛り上がりと凄味があった。ストーリーとうまく符合させてダンスを散りばめてもあった。特に、薫里が親友美佳(中山忍)と共に、圭がヴァイオリンを弾くベリー・ダンス・レストランに出かけたシーンの群舞は圧巻だったし、映画の最後で、薫里がヴェールをまとってひとり踊る場面はハッとする美しさを感じた。 ベリー・ダンス。昔サルサ仲間が演るのを目の前でハァ~と溜息をつきつつ観たことがあるが、また生で観たくなってきたね(例えば「ルクソール」というレストラン〔新宿店・渋谷店〕で、香葉さんのチームをはじめいくつかのユニットが定期的に演ってるみたいですね)。同時にその振りの意味も(あるのなら)知りたい。 それから、黒谷友香さんの背中と黄川田将也さんのお腹はハンパでなくきれいでした。さすがエンターテイナーズ、鍛え方が違うぜ。 件の、香葉さんの生徒である「友だち」について詳しくは、また明日。
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