もう「カヤの外」はヤだ

 Gran Fiesta de Invierno に出た。 「出た」と言っても、昨日書いたように、僕の役目は「ダンサー」でなくて「受付」。でも、それでいてとても思い出深い fiesta だったので、当初の予定を変更して(順番どおりでいけばS病院へ行った話を書くはずやったけど)このミロンガのレポートをお送りします。 午前中少し仕事をしてから、2時半頃小雨の中会場に着くと、友子たちの「タンゴ・ベレーザ」がちょうど場当たりをしているところだった。 受付の打合せを簡単に済ませ、入口の机を整理したり、リハーサルを適当に眺めたりしていたら開場までの2時間はすぐに過ぎていった。客入れ、フリー・ダンス・タイム、プロのショウ第1部と続き、アマチュアのデモンストレイションは2組。ジョルジュさんとOさんのペアのタンゴに続き、いよいよ「ベレーザ」の登場だ! 女性4人だけで踊った前回と違い、今回は途中からジョルジュさんが絡んで、そのままフィナーレを迎える。 「絡み」を入れたことで振りやフォーメイションの深みが増したことは言うまでもないが(やっぱしアダジオ入ったし)、それ以上にみんなの色っぽさが前進しているのだ。かつての「アダジオ商会」並みの大喝采を、彼女たちは浴びた。ヤバイ。アダ商が休んでいる間に(もとい、「辞めてしまったので」が最早正しい?)、持ってかれてしもてるがな。 ジョルジュとひとりずつ、少しずつペア・ダンスを演るねんけど、友子との振り(通称「スネイク」、股の間をすり抜けて降りてくるアダジオ)がいっちゃんオイシかったと思うのは「夫バカ」かな? フラッシュを光らせない「発表会モード」で撮ると、どうしてもブレるのと(手ブレと被写体ブレ)遠景にならざるを得ないのとで、写真の出来はイマイチです。まずは4人だけのツカミ。 これはカラミのシーン。 ところで、こういう演目では、ジョルジュさんは目立つ。袖から舞台に現れるだけで大拍手だ。そう言えば、僕も「途中から現れて子どもたちを次々とリフトして、そして去っていく」という踊り (c/ Los Cha-cha-chitas) のとき「なーんてオイシイことやってんだ」って言われまくったっけ。でも、これって上手くできなければただのアホになってしまうので、ジョルジュ師匠ならともかく、「絡む」方はめっちゃ緊張を強いられるのである、なーんてことを思い出してしまった。 続いてのプロデモ第2部では、昔のアダ商仲間のタンゲーロ・ぎゅうとリタ師匠のアダジオ・タンゴに始まり(ここで演ったアダジオは、全て技の流れが僕にはわかっているだけに、リハでちょっと失敗したときはマジでドキッ!とした。でも本番では流れよく成功)、計5組のペアが踊りを披露した。 タンゴもそれなりの年数やっていると(て言うたかて、最近はミロンガ止まりやったけど)、サルサ同様、自分と同じ「生徒」の立場だった者が「先生」になっていく場合がある。ぎゅうがいわばその第1号で、そのパートナー・ラムちゃんを含め、僕にとって、他のプロとは異なる特別な感情を持って見ている。うまいこと踊れてよかったなあも、ちょっとハラハラも、何か他のペアを見ているのとは違う目だ。ラムちゃんは同じ関西人としての連帯感もあるしなあ。彼女のワイルドな色っぽさはちょっと異色だ。 相変わらずとても面白いミロンガだったけれど、それだけに「踊れないことが続く危機感」も感じた。だいたい、タンゴのショウ観てて、「あ、これってこういうふうに踊るねんなー」て頭に描かれへんていうダンス感覚の失い方は、マジ危ないぞ。動けない僕は特に、「踊らない他人」としてモロ客観的に人の踊りを批評している場合ではないのである。 帰りは半蔵門線-田園都市線で座って帰るために丸の内線で大手町へ廻る。でも、淡路町で「あとひと駅やでー」て言うてたにもかかわらず2人ともスコーンと眠ってしもて、大手町で扉が閉まりかけたときに慌てて電車を降りた。田園都市線は予定どおり終電でした、お疲れさま。

千兵衛の "「居場所カレー屋」まで、HALF A MILE AWAY"

「昼ごはん時はカレー屋さん、午後は若い子たちの居場所にして、晩ごはんの時間にはまたカレー屋に戻る……」そんなお店を将来やることだけは決めた。ただ、カレーを作るのと人と話すのは好きやし今までやり倒してきたけど、店を経営したことがあるわけじゃなし、皆さん、知恵と力を貸して下さーい!というサイト。踊ったり遊んだり、毎日の生活満載の Instagram, Facebook やブログのリンクも貼っています!

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