黄金・乳香・没薬
順番からいけば「里帰りの(3)」になるのだが、「その日」がやって来たので、割り込んで書きます。 去年12月の初めに「(20年前のメキシコで)サンタ・クロースがないはずのカトリック国にも存在する、独特の『プレゼント日』がある」と書いた(12/6付)。それが今日、1月6日なのです。 そして、家にはいって、母マリヤのそばにいる幼な子に会い、ひれ伏して拝み、また、宝の箱をあけて、黄金・乳香・没薬(もつやく)などの贈り物をささげた。(マタイによる福音書第2章11節) 僕の手元にある「新約聖書」(日本聖書協会・1980年発行)にはこう載っている、これが「イエスの誕生を祝いに、東からやって来た3人の博士(スペイン語では Reyes Magos という)」の話である。メキシコの人たちは(そして、おそらく全カトリック・スペイン世界の人たちは皆)、この日をも「プレゼントの日」にしているようだった。うーん、敵やないけどあっぱれ。よう考えられてるなあ。 各スーパーマーケットの駐車場を一部潰して作られていた、テント張りの特設プレゼント売場はこの日を境に片付けられた。僕のこのサイトの「シーズンズ・グリーティングズ仕様」も今日を限りに撤収しますので、皆さん悔いのないようにお楽しみ下さい。 実は、何をきっかけに見つけたか忘れたが、同じAOLのブログで、メキシコ南部のオアハカ州から実際に日本人の「おばちゃま」が書き込んでいらっしゃる「オアハカの母?」というのがある。楽しいことも、平和でないこともいろいろアップロードされているが、まさに6日(時差があるためか、記事の日付は「1/7」となっているが)は「三賢王の日」のことをお書きだったので、僕は狂喜乱舞して、思わず後付けでトラックバックを打った(日本時間1/7夜。そのブログのURLは下をごらん下さい)。 なお、メキシコの正月の思い出も書くと言っていながら忘れていたので少し触れておく。 僕は、友人宅で「ぶどうを一気に12粒食べる」という、かの国独特の習慣で1986年を迎えた。そして、そういうものだとは聞いていたが、翌2日、街は見事に「普通の日」に戻っていたのだ! 日本のような「正月気分」の残りなどまるでなし! 吹いている風まで普通なのには本当に驚いた。
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