大畑、サパテアード、門田さん
「大畑大介(神戸製鋼KOBELCOスティーラーズ)、アキレス腱を断裂」 えええええーーーーー???!!!! あの、筋肉ナントカとかにも出まくってる、鉄人大畑があ?! しかも、専門のラグビーの試合でえ? 参ったなあ。僕はフットサルやったけど、おはこのスポーツで、しかもホーム・グラウンドでやってしもたショックはいかばかりか。「全治3~4か月。実戦復帰は5か月後。9月のワールド・カップには間に合う模様」なんて新聞にはサラッと書いてあるが、いやー、そない予定どおりいけばええけど。 「5か月後」っちゅうことは、あとひと月後の僕が「実戦復帰」してるてことやで。「ラグビーの実戦」と「ダンスの実戦」はまた内容がちゃうやろけども、や。 もっとも、日本代表の中心選手にして31歳、言うまでもなく「思いっきりおっさん」の僕と比べてもしゃーおまへん、鍛え方が違うはず。とにかく頑張ってリハビリに励んで、華々しく復帰して欲しいです、僕らアキレス腱断裂患者の希望の星として。俺、大畑に手紙書こかな、「アキレス腱のことやったら俺に何でも訊いてくれ」て。 17日の水曜日、たまたま目にした「トップリーグ・ダイジェスト」(テレビ神奈川)で、問題のシーンを観た(対東芝戦、神戸ウイングスタジアム)。本当に何でもない左オープンの展開の場面で、彼はただ右から来たボールを少し跳び上がって受けて着地しただけである。それなのに、グキッと。そういうのを見ると、アキレス腱を切るのって、本当に「これこれが原因」と明確に言えるものばかりなのか、と僕はいぶかってしまう。 自分が負傷して以来、何でもかんでも「アキレス」と結びつけて考える癖がついてしまった、というのは以前に書いた。 エジプシャン・スタイル・レストラン「ルクソール」でベリー・ダンスを観ていてダンサーがピョンと跳んでも、テレビ・ドラマ「ハケンの品格」でフラメンコを踊る篠原涼子さんがサパテアードをタンタン!と決めても、僕の考えることは「あ、僕がもしあれやってもアキレス腱切れへんかな」である。ええんかなあ。そんな目で見られたらダンサーもええ迷惑やで。 でも本当は、ジャンプしたって、タップ・ダンスしたって、傷めない踊り方や身体の作り方があるはずなのだとは思う。それを僕は今回のリハビリの過程で追究しなければ、踊りなんて続けていられない。 自分が怪我してから知ったんですが、意外と有名人がアキレス腱切ってはるんですね。特に、プロ野球選手。 門田博光さん(元南海・オリックス・福岡ダイエー)は南海時代の1979年、高知でのキャンプのなんと準備運動中に軽くジャンプしただけで切ったらしいし(ウェブサイト「伝説のプレーヤー 日本プロ野球」の門田さんの項による)、吉岡雄二選手(東北楽天ゴールデンイーグルス)は、大阪近鉄時代の2004年にやっていて、その年の選手会ストライキの頃、まさに休んでいる最中でサイン会だけ出たそうだ。 うー、「そのスポーツしかない」人のしんどさは、想像がつかないです。そのあとホームラン王まで獲っちゃう(門田さん)なんて、本当にすごい。とにかく、頑張れー、世界中の、同じ怪我で苦しんでるみんなー! 脳腫瘍のときもそやったけど、今回も自分が傷んでやっと、他人がどんな苦しみを背負うてるかが思い起こせるのです。この習性、福祉職員としてホンマにえーんかいって結構マジで思ってしまう。くー。
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