エル・チョクロ再び
NAPTA (Nippon Asoc. de los Prefesionales del Tango Argentino, 日本アルゼンチンタンゴダンス・プロフェッショナル協会; antes -Profesores-, ……教師協会。略称同じ)のミロンガでパフォーマンスした(2/3・日、アサヒアートスクエア/東京・吾妻橋)。 何度もショウを演り倒しているが、積雪の日に演ったのは実は初めてである。写真は久々の、自宅の周辺の雪景色。昨冬はこんな写真撮られへんかったんで、この日以来。 台風にも、大雪にも強い田園都市線に乗って、一路浅草へ向かう。 浅草は意外と遠い。チームのメンバーと12時に集合と言っても、家を出るのは「喝!」(TBS「サンデーモーニング」)を観てすぐぐらいの10時半、そして表参道で銀座線に乗り換えても、まだ更に30分。 銀座線の階段を上り、約束の集合場所である神谷バーの角に立っていると、さすが浅草、観光客に声かけられて "Do you speak English?.... Where is the Temple?" なんて訊かれた。 プロに続き、アマチュアのリハは13時から。2部に分かれているうちのデモンストレイションの、僕ら「タンゴ・ベレーザ」はトリだ。「アダジオ商会」で演って以来何年かぶりの、センターが少しわかりづらい暗い舞台、どうしてもいらんことを考えてしまう。リードはええ加減、脚はガタガタ。うーん、タンゴになっとらん。 15時の開場、17時の出番までまだ時間があるので、まずはジョルジュ師匠念願の、自分のスタジオ "G-Box" の開場(2/17)の宣伝チラシ200枚に、当日朝僕がソッコーで作ったオープニング・ミロンガを知らせるシールを、ベレーザのメンバーのSくんと2人して貼りまくる。そうこうしているうちに開場の時刻を迎え、フロアでのダンス・タイム、アマチュアのショウ第1部と続き、僕はそのあとのミロンガ・タイムを利用して顔を塗る。塗り終わったら、楽屋から舞台裏へ抜ける階段の踊り場を使って最終の確認だ。 そもそも振りは合理的な連続動作になっていて、それを身体の芯をちゃんと作って力を抜いて演ればいいだけの話なのである。その「だけ」がでけへんで、長年苦労してんねんけど。そして、ダンス・スタジオではない狭い踊り場故、望むような練習はできない。それでもなんとか一応満足して、第2部の途中に舞台裏へ向かう。 さて、板付き。最初の6人それぞれの振りは順調な滑り出しだ。 Kちゃんとのペア、振り自体は年末の Gran Fiesta に比べこのひと月半でかなり修正できたが、最上手(かみて)のOさん・Sくんペアになぜか近づいて行ってしまう問題は解消されていない。次演る機会があったら、それまでに何とかしなければ。 続いて一番小節数の多いOさんとのペア。本当は「しっかり溜めることによって」ゆっくり音を取らないといけない部分なのだが、そんな「タンゴ的に上手く演る」余裕は僕にはないので、「とりあえずゆっくり」が精一杯だ。でも、「踊り場練習」が奏功したか、結構他の2組とリズムは合った(……と思う。実は僕はこの振りは最上手で背中向けて演るので、その辺はよく見えないのだ)。 そしてクライマックス、友子とのイケイケ・ペアダンス! ヒーロも決まり、アダジオも決まり、最後のキメでは自然に軽いかけ声が口をついて出た。っしゃあ! 久々の充実感! 年末よりも満足度が格段に違うぜ! ただし、その後のミロンガでは、フロアでの実力不足をしっかり露呈して満足感あまりなし。パーティーが終了してからは、リタ師匠の「ダンスファッション・リタモレノ」の展示販売の後片づけの後に、僕らはまだ雪の残る浅草の街に出たのであった。
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