Vale la pena
タンゴ仲間のりっちゃん(佐藤律子さん←リンクは彼女自身のとっても素敵なサイトです。今度相互リンク頼もかな。フランス語で書かれたページもあるよ)と、そのお友だちの日下麻実さんとのジョイント展覧会に行った(2/11、東京・赤坂乾ギャラリー)。 ダンス友だちというのは、いつどこで知り合ったのか僕はよく憶えていないひとも多くて、りっちゃんもそのひとりだ。彼女のこの展覧会は、先日のNAPTAのミロンガの帰りに、銀座線の車内で案内状をいつの間にか渡されて、軽い気持ちで行ってみよかいなーということになったのだ。 彼女が中心に出していたのはシルク・オーガンジーという種類の絹を染めたものによる製品で、衣服からバッグ・小物に至るまで、素敵な色遣いのものが多かった。中でも僕の目を引いてしまったのがこのマフラー。 はっきり言って、僕が普段身につけているものの中で比べれば、ジーパンよりはもちろん高いです。このあいだ買うたセーターよりも高いです。靴はプレゼントでもろたんで、値段知らんけどたぶんどっこいどっこいです。それぐらいします。 ただ、リヴァーシブルで(片っぽがウール、もう片っぽがシルク・オーガンジー)、しかも2つ折りにしても使える、裏地に手がかかっている(1日がかりでミシンかけまくったらしい)ことを考えると安い買い物、かも知れない。 うー、どないしょ。モノはええねんけど、お金が……。ええい、ままよ、mamayo, ¡son de la loma! 同じ柄の色違いの品物を妻が気に入ったのをいいことに、「お互いにプレゼントし合うたらタダやんけー」とミョーな理屈をつけて、僕はドイツ文化会館の舞台から飛び降りたぐらいの気持ちでそのマフラーを持ち帰ったのだった(「持ち帰った」と表現しているということは、支払いはツケやったりします)。 スペイン語では、「うーん、それって、その金額出すだけの(或いは例えば、『それだけの時間』や『それだけの労力』のこともあるが)価値あるよね」という意味でよく "Vale la pena." (バーレ・ラ・ペーナ)と言う。このマフラーが本当に vale la pena な物になるのか、はたまた pena のもう1つの意味「痛み」をもたらす物になるのか、それはこれからの僕の着こなし、いや、巻きこなし如何にかかっているのでしょう。
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