可愛い魔女、ゆかり
遂に、その日はやって来た。井上ゆかりトリオ、5月9日、ライヴ・ハウス「キャビン」(神奈川・厚木)にて。 井上ゆかりさん (Pf.), 藤井摂さん (Dr.), 加藤真一さん (Bs.) の3人によるアルバムが出たのち、この組合せでの演奏を聴きたいとずっと思い焦がれて1年余り。僕は生活の中に踊りが占める割合が徐々に増えて(元に戻って)きて、「トリオ」の編成はおろか、それ以外のパターンでのゆかりさんを聴きに行く機会すら作れずにいた。 そんな時、ミクシィのゆかりさん日記で「5/9, 本厚木キャビンにて」の書き込みを見て、「よーし、金曜なら、行ける!」と、僕は早々と自分のスケジュールを押さえたのだった。 演奏はまずそのファースト・アルバム "Hands on Universe" から、 "Minor Swing"。短調ながら、「お茶目な魔女が、あっちゃこっちゃ飛び回っていたずらをしまくる」という印象の楽しい曲だ。 ラテンでは、ピアノは打楽器のような扱いになる。これはラテン・ジャズの演奏でないとは言え、ゆかりさんの弾き方の強さ・激しさたるや、……僕が彼女の手が見える場所で観たのは初めてではなかったか……ラテンのピアニスタに匹敵すると感じた。また、僕もよく存じ上げている奥山勝さん (Pf.), 伊藤寛康さん (Bs.)との「トリアングロ」をはじめ、ラテンの舞台が多い摂さんが加わっているので、ラテン・テイストが豊かなテイクは多かった。 中でも、アルバムの中で僕が一番好きで、キューバのコンパルサのようなリズムが響く "White Black" を2ステージ目の2曲目で演って下さったので、もーどきどきモン! 生で聴くと感じた、裏に流れているクラーベは確かにルンバのそれだと(ソンの、いわゆる「等幅クラーベ」やないんですねー)。 最後(アンコール前)は、彼女の代表曲 "Tangerine Clouds" で爽やかに締めた。ゆかりさんの心地よい演奏に調子づいてしまった僕は、このあと本厚木の「ガスト」までハシゴして話し込んでしまい、久々に相模大野駅北口から「かにむら通り経由で中央林間まで」と告げて車に乗ったのだった。あー、お金使いすぎ。 中央が井上ゆかりさん。この写真の更に右には、ブログでお顔までは公開されることを好まない人が写っているのでちょっとカットしています。
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