女神の微笑--ゴス湘コンサート(4 y último)
一番最初にこのコンサートをこのブログで取り上げたときに、「この催しはもともとゴスペル湘南から藤沢市障害者地域作業所連絡会に対するオファー」だと書いた。だから、僕の勤める事業所「カフェ・ドゥ・そーじゃん」が来場客にお求めいただくエスニック楽器、古着やリサイクル雑貨などを「そーじゃん」から藤沢市民会館まで歩いて運ばねばならない。 市民会館に着いたらまずは出店準備。やがて通しのリハーサルが始まるが、僕たちが歌うのは第1部の最終曲なので、まずはステージに出る際の動線を確認する。休憩を挟んで第2部のアタマに演る、ダンスつきの曲のダンサーの動きやダンスの場位置も同様だ。 "We are the World" を歌う前の、僕の藤作連事務局長としての挨拶は、リハの時間が短いため省略。歌ってからしばしの休憩のあと、件の "He's the Greatest" のリハである。踊りそれ自体や、曲に対するハマり方は前の日までに完璧にしていた。 当日現場で実験するしかなかった、曲の途中に出たりハケたり、ヴォーカリストの2人がシャツを着たり、僕が舞台裏を走ったりするのも問題なし! 落ち着きと、適度な緊張感を持って、僕たちは本番を迎えたのだった。 13時30分開場、まずはお客さんに販売だ。続いてコンサートは14時から。僕たち出演者は、3つ前の曲が終わると、舞台上手(かみて)側に控える。 まずは歌だ。直前のMCで、僕を含め挨拶をする3人が舞台に出る。「……の岩倉智久です。……これから私共の団体から4人、歌わせていただきますが、このあと実は、私自身はまた違った形でここへ出て参ります……」 歌ったあとの休憩15分でトップスを着替え、髪を整える。やがて開演を告げるブザーが鳴り、客電が落ち、曲が始まる。 出のタイミングはバッチリ。"Now dance time of Tomo and Sembei!" エビちゃんのコールに続いてマンボ的な振り、ソンから取った振り、そしてアダジオ3連発! 床に座った形の友子を引き起こしながら例のカウントだ。4人でフロント&バック・ベイシック、ライト・ターンかまして、あとはゆっくりめのステップで4小節。 続いて僕は舞台裏を走り、下手(しもて)で控える。 "Say yeah!" が2回出てきたらチャチャチャのステップで再びステージ上に登場。前回書いたように、しっかりと目配せをし合って、曲の最後でキメてレヴェランス、そして2組ずつ手に手を取ってハケ、ここまでほとんど完璧! さっさと僕らはフツーの人に戻って、客席で残りの演目を観る。コンサートは、アンコール曲、アカペラによる "Great is Thy Faithfulness" で、2時間にわたる全てのプログラムを終えた。 終演後は、友子を一旦持ち上げてからいきなり落とす振り(アダ商内の通称「ローリング・ストーン」)にハッとしたとか、さっき書いた「期待を持たせる挨拶」がよかったなどの感想をもらった。 そして、すごかったのが夜にやった打ち上げだ。こういうときは彼女たち/彼らと僕との中に同じ血が流れているのを感じる。もう、盛り上がり方がハンパではないのだ。 偶然にもこの日は、僕が脳腫瘍の摘出手術をしてからちょうど4年にあたっていた。思えばあのとき、一番心配してくれた人の中にゴスペル湘南の人たちは間違いなく入る。また、その後の4年間に、お互いの変化を見つめ合ってきたのも彼らとだと言っても決して過言ではない。 僕たちなど、協力団体への窓口を勤めたAちゃんや、催し全体のディレクターだったイッシーをはじめ、コンサート実行委員の皆さん。 舞台で一緒に踊ったおざやんとエビちゃん。 踊る場を与えて下さった、淡野保昌先生。 僕が勝手なことばっかしする傍らで、共演したり物品販売したりするウチの作業所の利用者の面倒見てくれてた、「そーじゃん」職員のRさん(彼女もステージで歌ったので、上の写真に出ています、実は)。 そしてもちろん、共にステージに立った全ての歌い手の皆さん。 ……みんなみんな、本当に、本当にありがとう! 今回いろんな思い出が残ってるけど、一番印象的なことの1つは、踊った演目のラストの踊り出しの直前で、おざやんが「そろそろいくよ、いくよ!」てな感じでこちらに目配せしていた、それがとっても頼もしかったことかも知れません。
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