「若過ぎる」死
伯父が、神様の元へ旅立った。享年78歳。 3日は伯父と伯母の家に親族が皆集まっての夕食会。翌4日は通夜。そして昨5日は告別式、火葬と続いた。お葬式は、親族のみによって執り行われ、しかも親族が司会進行もやり、伯父が好きだった歌、ナット・キング・コールの "Too Young" をみんなで合唱するという、手作り感溢れた、とても温かいものだった。 伯父はとてもお洒落だった。彼に笑われないようにと、昨日の朝自宅を出る際、僕はいつもより少し気合を入れて服装や髪型を整えた。しかも「愛した曲」は、唱歌などではなく、ナッキン・コール。 僕にとっては妻の伯父なので、彼とは結婚してからのお付き合いになるが、その間に彼からはたくさんのことを教わった。彼は本当に知識欲が豊かな人で、ありとあらゆる種類の本が自宅の書棚に並んでいる。そのうちの1冊になぜか「和西小辞典」なんかもあったりするのだ。亡くなる直前の病床でも、ずっとその大量の書物のことを気にしていた。 おじさん、ちょっとクサいこと言いますけど許して下さい。……小さくなってしまった伯父だが、伯父は別の形で、これからも僕の中に生き続けるだろう。
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