旅行記8/9(1)--¡Tantas estrellonas!

 海の彼方にすっかり陽は落ち、舞台奥のスクリーンに、これまでの12回の「イスラ・デ・サルサ」の写真が次々と映し出される。続いて、アニメイションのプロペラ機が着陸して、帽子を被った細身の男がタラップを降りる。すると、現実のフアン・ルイス・ゲーラが上手(かみて)から登場だ! 一流のミュージシャンを従え彼は、最新アルバムからの "La travesía" に始まり、僕が憧れていた曲を次々に繰り出す。20年近く彼のファンをやっている僕からすれば、 "Ojalá que llueva café" の雨が降ってくる振りも、 "Bilirrubina" のサビの合唱も、 "El costo de la vida" のかけ合い部分も、全てお手のものだ。 "Burbujas de amor" のサビなんか、踊りながら友子の耳元で絶叫しちまったい。もー大満足! ドミニカ共和国旗の下に、小さくフアン・ルイスが写っているのが見えるだろうか? 彼の舞台を初めて観て、いくつかわかったことがある。彼の作る曲が美しいことは言うまでもないが、その歌のハーモニーは、アダルヒサ・パンタレオンロジェル・サーヤス、キコ・リセックの3人のコーラス隊なしでは成り立たないということ(フアン・ルイスのファン・サイト guavaberry.net によると、アダルヒサは1989年から[アルバムになら "Ojalá que llueva café" から]、ロジェルに至っては、現4.40 [cuatro-cuarenta]の実質デビュー盤 "Mudanza y acarreo" [1985]にまで参加しているのがわかる)。 そして、 "Te comparán" "Ayer" "Razones" など、「サルサの専門家」にも決して引けを取らないほど素敵なサルサの曲も数多く彼は作っているのに、なぜか今回サルサは1曲も演らなかった。それは、彼のドミニカン・ミュージックへのこだわりなのだろうか。 アンコールでバチャータのメドレーと メレンゲ "Como yo" を奏で、彼らは舞台を去る。最後もまた、映像のJLGが階段を上り、飛行機が飛び立っていくという演出だ。更に、ミュージシャンやスタッフの名前がロールで現れる。うーん、フェスティバルとは言え、ほとんど普通の彼のコンサート状態だった。 さて、Juan Luisの出番までにも、もちろんキラ星の如き、文字通りのエストレージャス(スター)たちが入れ替わり立ち替わり舞台に上がった。 Dos Sones de Corazonesと呼んでしまうのが惜しくなってくる、この夜のための特別編成。 Valle3兄弟揃い踏み、疲れを知らないYumuríが率いる、これまたスペシャル・バンド。 そして、「音楽の合間のステップ教室」と言いながら、時間が余れば延々やり続ける、これまたパワフルな地元のペアをはじめ、この催しを、(僕の勝手な思いこみでなければ)福岡のサルサ界全体が盛り上げようとしている感じがして、とても手作り感あふれる、素敵なおまつりだった。 これ、「地元情報誌のサイトに載る」と聞いたんですが、結局未だアップロードされていないペア写真です。 帰りは、会場近くのバス停からすし詰めになって都心まで帰った。日本語でない言葉も車内でたくさん飛び交っていたのが、なんだかこのフェスティバルの特徴を表していたような気もする。 ただ、1つだけ不満のような不本意なような、ある意味嬉しいかも知らんようなこと。「イスラ」会場のビーチ・バーに行ったら、まだ何も喋ってないのに、バーテンダーさんにいきなり "¿Cerveza?"(ビールですか?)と訊かれてしまった。僕はスペイン語話すからそのあとスペイン語で注文したけどさ、なーんでー? こんな顔(プロフィール欄参照)してるから、日本では「メキシコ行ってたとき、現地の者とよう間違われたやろー?」なんて言われるけど、現実にはそんなことはほとんどありません、僕の顔は明らかな東洋人顔。でもわかりませんね、あんなイヴェントの会場に行くと、僕は意外と「日系人顔」してるんかも知らん。 さて、順番は逆になってしまいますが、この日イスラの会場に行く前にも結構博多の街をウロウロしています。その辺の話はまた明日以降。

千兵衛の "「居場所カレー屋」まで、HALF A MILE AWAY"

「昼ごはん時はカレー屋さん、午後は若い子たちの居場所にして、晩ごはんの時間にはまたカレー屋に戻る……」そんなお店を将来やることだけは決めた。ただ、カレーを作るのと人と話すのは好きやし今までやり倒してきたけど、店を経営したことがあるわけじゃなし、皆さん、知恵と力を貸して下さーい!というサイト。踊ったり遊んだり、毎日の生活満載の Instagram, Facebook やブログのリンクも貼っています!

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