追い風

 ご存じの方も多いと思うが、妻と僕とは別姓夫婦である。 25年ほど前の学生時代、夫婦別姓への憧れを口にしたら、年上の人から「2人の間にできた子どもがそれをどう考えると思うんやっ?」と喝破されて僕はぐうの音も出せなかったのも記憶に新しい(自分としてそれに反論する理念を持っていなかった。まだ僕も若かったなあ)。12年前に結婚した頃はまだ少し珍しがられていた。 それが最近になったら「あれ? 夫婦別姓って、まだ法律で認められてなかったっけ?」という反応さえする人がいる。時代も変わったものだ。 ことほどさように、今は別姓が結構普通だ。僕の友だちでもかなりいる。これは、「法的には姓を変えているが通称名を使う」方法が一般的になっていることに他ならず、それが別姓の法制化を却って妨げている(「別に法律で決めんでも、実質的にそないなってるんやからええやん」という考え方が広がっている)という見方も成り立つ。しかし、夫婦が別々の姓を持つことが法的にも認められることが、私たちの選択の幅を拡げることは言うまでもない。 先日、千葉景子法相が、来年の通常国会に、民法の改正案を提出することを示唆した。この改正案には、〈1〉結婚時に夫婦が同姓か別姓かを選択できる〈2〉結婚できる年齢を男女とも18歳に揃える――ことなどが含まれるらしい。彼女の属する民主党は、今回の衆院選の「政策集」(マニフェストより重要性では1ランク落ちる)で「選択的夫婦別姓の早期実現」を明記していたそうだ。一方、男女共同参画担当大臣になった福島みずほさんは、それをマニフェストで謳っていた唯一の政党・社会民主党の党首である。つまり追い風、だ。妻と僕は早速「法制化されたら、すぐ別姓の婚姻届出そうね」と話し合った。 千葉景子法相(参院神奈川選挙区)と福島瑞穂男女共同参画担当相(比例)は30日、法務省内で会談し、選択的夫婦別姓制度を導入する民法改正案について、早期実現に向け協力することで一致した。改正案は早ければ来年の通常国会の提出を目指している。 弁護士同士の2人は、1980年代からの付き合い。福島担当相が「弁護士のお姉さんみたいな感じだから、千葉法相と呼ぶのは調子が狂う」などと和やかな雰囲気で始まった会談。夫婦別姓導入や人権救済機関設置など両者が担当するいくつかの案件について、意見交換した。 夫婦別姓について、就任後の会見で通常国会の提出に意欲を示していた千葉法相は会談後、「共通に協力しなければいけない課題がある。実現に向けてやろうと話した」と説明。自らも事実婚と夫婦別姓を選択している福島担当相は「できれば通常国会などに提出できるようお互い頑張ろうということになった」と述べた。福島担当相は法務省と内閣府で実務者レベルの意見交換の場の設置も提案したという。 2人は野党議員時代、毎年、選択的夫婦別姓の導入を盛り込んだ民法改正案を議員立法で参院に提出していたが、廃案が続いていた。(10月1日0時0分配信「カナロコ」〔神奈川新聞・神奈川発コミュニティーサイト〕「夫婦別姓実現へタッグ/神奈川の2大臣会談」より) ところが追い風があれば当然、「向かい風」も吹いてくる。(つづく)

千兵衛の "「居場所カレー屋」まで、HALF A MILE AWAY"

「昼ごはん時はカレー屋さん、午後は若い子たちの居場所にして、晩ごはんの時間にはまたカレー屋に戻る……」そんなお店を将来やることだけは決めた。ただ、カレーを作るのと人と話すのは好きやし今までやり倒してきたけど、店を経営したことがあるわけじゃなし、皆さん、知恵と力を貸して下さーい!というサイト。踊ったり遊んだり、毎日の生活満載の Instagram, Facebook やブログのリンクも貼っています!

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