Los Príncipes del Son
かつて、「日本で押しも押されぬno. 1」と言われたサルサ・バンドがあった。国連平和賞を獲ったし、レコード大賞の部門賞を受けたし、紅白にも出た。僕がメンバーの中で一番よく知っている福本佳仁さん(Tp.)がソロを失敗したりしないか、画面を見ながらハラハラしたものだった。 彼らが一度解散して以降、「絶対にコイツらがトップ」というオルケスタは存在しないといっていいだろう。しかし、ソンの分野で、少なくとも首都圏に限れば、明らかにベストのグループだと言えるようになった人たちがいる。それが「Son四郎」の皆さんだ。 11/30, 藤沢インタープレイ。妻の友子が例によって歌で祝われたいと言うので、予約を取って一緒に出かけた。お客さんはライヴの最初っから飛ばしまくり。聞けば、沖縄でも、仙台でもバンドメンについて行く人が結構いるみたいで、ほとんどアイドル状態である。 会場には踊りの上手な方がたくさんいた。15年ほど前、その「サルサno. 1バンド」が登場する特別イヴェントに行ったときに、僕らが踊りだすと周りの人たちがスーッと引いていったのを思い出す。今、同じような催しがあっても、たぶん絶対に同じことは起こらないと思う、それぐらいダンス人口は増えた。いろいろな場所で、サルサを広める小さな努力を僕たちがしてきた結果でもあるだろうと思うと、嬉しい限りだ。
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