ツィに!(その1・『つぶやき』前史)
1986年、23歳。メキシコ留学を前にして、タイプライターを初めて購入。1年して帰国して、更にその半年後に書くべき卒業論文はスペイン語で書くことが原則だったというのが一番の理由だ。 そのときはタッチ・タイピングを必死になって憶えた。スペイン語のキーボードではLの1つ右にÑがあるということを知ったのもその頃だ。やがて海を渡るも、現地の代書屋で係の人が平気で人差し指1本ずつでタイプを打っているのを見て、「何も無理することあれへんのやないけ」と早々に「左右の指での十本打ち」を諦めたのを思い出す。 1991年、29歳ぐらいの頃。全戸に無料で配られる地域情報紙の「譲ります」コーナーにワープロが出ていたので、仕事で外に出たときに電話連絡してゲット。確か東芝製だったと思うが、本当にそうだったかはもう忘れている。そらそや、もう20年近く前やもんなあ。 1997年、35歳。初めてコンピュータを買う。NECのLa Vie-NXとかいったノートブックPCだ。これ以来、個人で買うPCは全てノート。OSはもちろんWindows 95の時代である。 2か月ほどして、バンドルされていた機能を使ってAOLと契約、初めて自宅からインターネットに接続。当時だからもちろんダイヤルアップである。一番最初に見たウェブサイトは、あの頃からずっと好きな秋沢淳子さん(TBSアナウンサー)の個人サイトではなかったか。このとき取ったメール・アカウントは今でも使っている。 2000年、37歳。LAのワールド・サルサ・コングレスにチーム「リトゥモマニア・ハポネサ」で初めて出る直前に、SHJのジョージ渡部さんから「キューバン・サルサ日記」のオファーをいただき、日記デビュー。2004年暮れから2005年初めにかけて、脳腫瘍の切除手術で2回入院したときには、一生懸命病院からアップロードしたっけ。 2006年、43歳、「せんべのブログ・ソネーロ」発足。当時日本でも流行り始めていたウェブログ(ブログ)を、やはりAOLで始めたものだ。「キューバン・サルサ日記」とはまた違い、ダンスだけに限らない話題の展開を楽しむようになった。ブログがご縁の友だちも多数。この年、アキレス腱を切って入院したときは、今度はサルサ日記とブログと両方を病院からアップロードしたような気が……。 そんな僕の「デジタル史」に、ついこのあいだ、また新たな1ページが加わった。それこそが……(詳しくは次回へつづく)
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