踊れない身体を引きずって

 翌25日の日曜日は、まず邦幸センセの整体院へ痛めつけてもらいに行って(理由はツィ述)、一度帰宅した後、恒例の "Fiesta Mexicana 2010 en お台場" へ出かけた。2年前は、友だちのヴァイオリン弾き・瀬尾鮎子ちゃんが参加している「マリアッチ・サムライ」の公演時刻に合わせて台場駅前「太陽の広場」の特設舞台に向かったが、今年の目当てはもちろん「チャチャチータス」だっ!

 何年かこの催しに連続で出演しているこのチーム。ところが、出演日が僕の出勤日と重なったり、日曜出演であってもレッスンとだぶったりと、なかなか観に行く機会がなかった。今年も本当は、腰を傷めていなければ、恵比寿G-Boxでのアダジオ・オープンレッスンを手伝ってから行くことにしていたので、そうなっていればこの子たちの踊りを観られるかどうかギリギリという出演時刻だった。
 今回の出演メンバーはかなり小さい子たち。それでもしっかりフォーメイションを変えつつ、マンボのメドレーを踊りこなす。
 続いてはもうしっかり伝統曲になりつつある「ボバンバ」だ。この演目は何度観てもうるうるしてくる。初演のときのようなリフトまではさすがにしなかったが、あの娘たちの輝きはしっかり受け継いでいる。
 彼女たち/彼らの先生の富田雅美さんとの久々の再会を喜び合う。傍らでこどもたちが尋ねる。「せんせー、この人だれー?」「センベイさん、っていうんだよ。昔ねー、MちゃんやHちゃんと一緒に踊ったの」訊けばこの日出た子たちは、下は3歳から、一番大きくても小学校4年らしい。最後にこのグループの踊りを観に行ったのが確か4年前、2006年の夏だったはずだから、この子たちが僕のことなど知っていようはずもない。

 渋谷でサルサのレッスンに出ていた友子をしばし待って、飲食の屋台へ繰り出す。友子さん、タコライスは厳密に言えば沖縄料理ですけどね。整体師センセに「御法度ですからね!」と厳命されていたし、日本ではここ以外に見かけたことのないCerveza Tijuanaにも、Tequila José Cuervoにも僕は手を出さず仕舞い。
 しかも舞台に戻って来たら、2年前も見た Univ. la Salle の estudiantina (学生楽団)がブンチャカやっていて、やがてたちまち舞台前はこの状態(正面、赤いカーディガンにリュックを背負っている後ろ姿が友子。その2~3人右に見える、背中にイラストが描いてある黒いTシャツがたぶん雅美さん)。でも腰痛太郎は、ビミョーな欲求不満を抱えながらカメラマンに徹していたのです。
 楽団が Cielito Lindo を奏でだしたら、友子は予定どおりみんなと一緒に合唱していたらしい。雅美さんの証言「何だか、いっしょけんめいカバンの中から歌詞書いた紙出してるんだもん」。当日の朝に急にではあったが、Wikipediaで歌詞出して練習した甲斐があったっちゅうもんです。


 20年前は、日本国内で本格的なメキシコ料理を食べられる場所は本当に限られていた。この催しが始まった数年前でもまだ、「9月にお台場へ来ること」が僕たち mexicomanías にとって結構大切なことだった。今はその頃に比べればこの国の食や文化に触れる機会は増えてきたが、それでもマリアッチを含めた本場の音楽を生で味わえる場所はなかなかない。
 ただ、今年は「大切な年」であることをもっと会場でも強調して欲しかった。そう、今年で独立100周年とされていて、本国では大騒ぎになっている。それを知ってる僕らは今か今かと待ってたんやからね、それをサイトの催しの紹介でちょっと言及しているだけというのではあまりにも物足りない。



千兵衛の "「居場所カレー屋」まで、HALF A MILE AWAY"

「昼ごはん時はカレー屋さん、午後は若い子たちの居場所にして、晩ごはんの時間にはまたカレー屋に戻る……」そんなお店を将来やることだけは決めた。ただ、カレーを作るのと人と話すのは好きやし今までやり倒してきたけど、店を経営したことがあるわけじゃなし、皆さん、知恵と力を貸して下さーい!というサイト。踊ったり遊んだり、毎日の生活満載の Instagram, Facebook やブログのリンクも貼っています!

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