¡Santiago es Santiago!
キューバから帰って来てもう2か月あまり、やっとこさ旅行記が終わりを告げようとしている。この国への渡航7回目にして、遂に憧れの町サンティアゴ・デ・クーバに足を踏み入れた僕が、今回の旅で特によかったと思うことは……①歩ける範囲で十分楽しめるサンティアゴ 現地へ飛ぶ前から「サンティアゴは徒歩圏内に名所が固まっている街」と聞いていた。 Casa de la Trova, Museo de Bacardi, Museo del Carnaval, Plaza de los Abuelos.... いやいや、まだまだ書き足りないくらいに都心に集中していた。だいたい、交通機関を利用したのって、1日市内ツアーに行った大晦日と、カバレー・トロピカーナに出かけた1/1ぐらいだ。「下駄、いや、チャンクラス(「草履」の意)履きで」……とまでは言わないけれど、とてもカジュアルに堪能できる楽しい街、それがサンティアゴだった。②サンティアゲーラス/サンティアゲーロスの「ジモト愛」 ここに書いた "Santiago es Santiago" 「サンティアゴはサンティアゴ」というスローガンの意味するところは結局よくわからないのだが、もしこれで「サンティアゴは誰が何と言おうとサンティアゴ! 他とは違う」と言いたいのだとすると、我が町大阪の人たちが持つ意気と通じてはいるのではないか。(クラシック音楽の「ウィーンはウィーン」--昔、ABC朝日放送のスポーツ番組の主題曲として使われていたことで有名--を思い出したけど……何か関係あるんかなあ?) それ以前に、この町の文化や歴史に皆誇りを持っているように感じたのだ。例えば音楽文化で言えば、どこにでもソンとコンパルサとプレゴーネスがある感じがするし、専門の観光ガイドさんは言うまでもなく、本当に「そんじょそこらの人たち」がスラスラとサンティアゴの歴史を話してくれる。これはどう見ても、誰かに「こういうふうにしろ」と言われてできるものではない。 「どこから来た? そうか、日本か? Alta tecnología (高い工業技術)の国だな」と、尊敬と共に僕は何度も言われた。もちろんそこには「自分の国にはそういうものはない」という思いが込められている。 確かに、日本は国全体としては高い技術を持っているし、機械的に何かを記憶する力のある奴は多い。しかし、革命前の自動車を今もなお乗りこなしたり、自転車を自ら修理したりする人が明らかに多い国を「アルタ・テグノロヒーアの国」と呼んではいけないのか。そして、愛するものや、愛する土地のことを何十分も他人に説明できるくらい憶えられることの方が、本当の「優れた記憶力」ではないのか。いわゆる「経済先進国」の常識をヘーキで覆す価値観が、この町には確かに存在した。③ハバナでまだまだ新発見 昔から知っているボデギータやフロリディータは押さえつつ、昔から知っているマルゴーにもしっかり会いつつ、Casa de la Música Habana Vieja や、 Museo Havana Club も楽しむ。あれだけ行き倒していたはずの首都ハバナなのに、まだこれだけ名所が未体験で残っていたとは。 いやむしろ、行き慣れている街だから、あれだけの短時間で(往路半日、帰路1日半)十分楽しめたと考えるべきだろう。また、9年半行っていなかったのだから、さすがに変わっていて当たり前とも言える。 渡航前にいろいろ教えて下さった友人で歌手のMakotoさん、Muchoさん。旅行の手配だけでなく、ためになる情報をたくさん提供して下さった有限会社トラベルボデギータの清野史郎さん。下宿先のマルガリータをはじめ、旅先で出会った多くの人たち。皆さんに感謝します。 ¡Muchas gracias! これでキューバの旅行記は終わりです。でも、この国への行き帰りに、僕にとっては実質初体験になる国があったんです。その国の名は……CANADA![[youtube:53UnxbugTOA]]
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