一昨日もレフォルマ大通りは燃えたのか

 日本の、あまりサッカーに詳しくない人に「メキシコのサッカー代表チームって、強いと思いますか?」と尋ねると、ほとんどの人から「ああ、まあ、強いんじゃない? このあいだ、コンフェデレイションズ・カップで日本にも勝ったしさぁ」ぐらいの答えは返って来るだろう。北中米カリブのサッカー界では、最近MLS(メジャーリーグ・サッカー)というプロリーグを1996年に発足させて波に乗るアメリカ合衆国と共に、W杯開催2回、最高成績ベスト8を誇るメキシコが二枚看板のはずだ。 ただ、北中米のサッカーは、ヨーロッパに比べて日本で話題になることが少ない。だから、「俺はブンデスリーガもプレミアリーグも、スポーツ専門チャンネルでしっかり押さえてるで!」というコアなファンでさえ、あまり知らないかも知れない――メキシコが今、来年のブラジルW杯予選の大陸間プレーオフなんかで喘いでいるということを。 FIFA公式サイトのW杯トップページ、中央付近の "Qualified Teams" の欄をごらんいただきたい。この地域のチームを拾っていくと、アルファベット順にコスタ・リカ、ホンドゥラス、USAとあって、それで終わり。我がメキシコは、最終予選を2勝3敗5分・勝点11の4位に終わり、オセアニア予選を勝ち上がったニュージーランドを相手の大陸間プレーオフに悠々進出することになったのである(T_T) 予選中の監督交代の回数は、フランス大会前の日本代表監督の突然の更迭(加茂周さん→岡田武史さん)の比ではない。ひと月の間に3人のクビがぶっ飛んだそうだ。 こういうときは、いかに古豪とは言え足元を掬われてもおかしくない。しかし、幸いなことにホーム・アンド・アウェイの初戦は13日の水曜、地元メキシコ市での開催となった。コスタ・リカのニュースサイト "Al Día" で当日の映像を見つけたが、聖地エスタディオ・アステカに向かうサポーターに、悲壮感は微塵も見られない。 巨大サッカー場の群衆を味方につけたトリコロール(どっかの街のクラブチームと同じ愛称ですな)は、最初の数十分間決定力を欠くも、ようやく31分にパウル・アギラールが先制した後はそこそこ順調に加点。最後は81分にラファエル・マルケスが5点目を叩き込み、終わってみれば5-1のボロ勝ちだった。 また出てきました、ラファ。僕が11年前、日韓W杯の新潟ビッグスワンで見たほどの超ベテランです。今度の本大会に出たら、一体何回目? 2001年の9月、日韓大会予選のジャマイカ戦をアウェイで闘っている日に、ちょうどメキシコ市に僕は居合わせた。しょーもないオウンゴールの後、その試合で怪我から復帰したばかりのスーパースター、クアウテーモク・ブランコの2発で逆転したもんやからもう街中大騒ぎ! 予選の1試合勝っただけやのに、どれくらい大変なことになったかはまた来週20日、ウェリントンでのアウェイ戦でW杯出場が決まった日にでも書きますが、先日のアステカ・スタジアムの試合は16:30からの開催だったので、平日だったとは言えさぞ警官隊は仕事がキツかったでしょう。それよりも20日の試合はメキシコ時間午前0時からの開催なので、この日1日、そもそもこの国の経済活動は全て停止しますな。FIFAワールドカップ・ブラジル2014最終予選 大陸間プレーオフ第1戦メキシコ 5-1 ニュー・ジーランド(2013.11.13 14:30 エスタディオ・アステカ/メキシコ市)主審:ビクトル・カサーイ(ハンガリー)得点者:メキシコ: パウル・アギラール 31'、ラウール・ヒメーネス 39'、オリーベ・ペラルタ 47', 79'、ラファエル・マルケス 81'ニュー・ジーランド: クリス・ジェイムス 84' この試合の詳しい経過とちょい辛講評は、FEMEXFUT(メキシコ・サッカー協会)のサイトをごらん下さい。

千兵衛の "「居場所カレー屋」まで、HALF A MILE AWAY"

「昼ごはん時はカレー屋さん、午後は若い子たちの居場所にして、晩ごはんの時間にはまたカレー屋に戻る……」そんなお店を将来やることだけは決めた。ただ、カレーを作るのと人と話すのは好きやし今までやり倒してきたけど、店を経営したことがあるわけじゃなし、皆さん、知恵と力を貸して下さーい!というサイト。踊ったり遊んだり、毎日の生活満載の Instagram, Facebook やブログのリンクも貼っています!

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