『計算の得意な福祉職員』から『福祉をよく知る社会保険労務士』へ

 今日ここに書くことは、既にひと月ほど前から決心して始めているが、ここでは特に触れていなかったので、今日、52歳の誕生日を迎えたのを機に、書く。 僕は、社会保険労務士になります。 具体的には、・2015年8月に予定されている試験に合格します。・自分で社労士事務所を開業します(ある程度どこかの社労士事務所に勤務した後になるか、合格してすぐかは未定)。・社会福祉の事業所の皆さんに役立つ社労士になります。・最近少しずつ増えている、ダンスを事業にする会社をお客さまにします。・ラティーナ系(日系スペイン語圏の人たちが経営する)会社もお客さまにできたらええなあ(スペイン語の契約書の書き方も覚えんといかんけど) 現在受講中の社労士通信講座のDVD画面。結構見やすいです。(1)いつも花咲く「言い出しっぺ」 昨年からの求職活動では、ここまでおよそ30の法人の求人に応募。ほんのわずかな数だが内定をいただきながら辞退した事業所も含め、「両想い」には至らない結果(途中経過)になっている。この約1年半の間いくつかやり方は変えているが、このまま求職を続けていて、いつか実を結ぶという保証はどこにもない。 僕は、学生時代の学園祭実行委員会に始まり、「カフェ・ドゥ・そーじゃん」(学校に行かない子たちの集まる場~後に障害者地域作業所)にしても、サルサ・チーム "Ritmomanía Japonesa" にしても、たくさんのグループの「言い出しっぺ」(或いは、それに近いこと)をしてきた。「言い出しっぺ」、または自由に動かせてもらう環境では力が最大限に発揮できる、それが僕だ。片や、既にいろいろなことが決まっている場所には、様々な理由もあろうが、受け入れられること自体が叶わない場合も多いのが現実のようだ。さて、どうするか。 障害者地域作業所を運営していた頃、僕は事務全般を一手に担当していた。各職員の給与計算、年末調整、募集と採用(いわゆる人事・労務)なども当然その中に含まれる。この仕事では、簿記の面白さを知った。少し重宝がられる「計算の得意な福祉職員」である。その一方、「社会福祉」の事業所で必ずしも「職員の福祉」が大切にされているとは限らないことを知った。 大学院では「NPO法人が経営する障害福祉の事業所における職員の育成と定着」をテーマに修士論文を書いた。その結果、この種の職員も「給与・休日などの待遇が充実しているか」「将来設計が描けるか」「相談相手がいるか」「研修が充実しているか」が働き続けるための要素になるという傾向がわかった。つまり、「福祉の職員は、使命感さえあれば労働条件はテキトーでも構わない」という時代はとっくに終わっているのである。(2)「ゆーこさん、カネ返してよ」ではない解決法 ただ、例えば「議員歳費がめぐりめぐって、結果的に後援会員が芝居を観に行っている金になっているに違いない。だから国会議員に払う金を福祉に回せ」などと主張するのも大切だが、それで一朝一夕に職員の待遇までよくなるかと言えばそんな簡単な話ではない。そこで、「持っている時間とお金をうまく出し合いましょう」と言いたいのだ。 僕の知る限り、小規模の福祉の事業所の労務関係の事務については、よく知っている人間が本来の業務(利用者対応、地域連携など)とは別に必要な時期(賃金締め日や支払日など)に集中して行うか、あまり高いとは言えない給与で専門の人を雇って、その他の事務と共に処理してもらうという形が多い。僕のいたところは前者だったため、僕は何度か失敗を重ねつつ、何とか自分なりに「毎月のパターン」「毎年のパターン」を作り上げるに至った。会計ソフトは使っていたが給与計算にはソフトウェアは使っておらず、自作のExcelの表で全て計算していた。アプリケーションを買うお金がなかったからだとは言え、我ながらよくやったと思う。 しかし、それと同じことをやれる可能性は今徐々に低くなっている。障害者自立支援法/総合支援法の時代になり、小規模でも1つの法人が複数の事業を運営するのが当たり前になった今、先ほど書いた「本来業務でないもの」の複雑さは以前の比ではない。だったら餅は餅屋、正味の福祉業務は福祉職員がやって、労務事務はそれをまさに「本来業務」とする社労士にアウトソーシングすればいい。 そして、「計算の得意な福祉職員」から「福祉をよく知る社労士」に成長している僕は、「どの部分を僕に委託するか」で細かく価格設定をすればよい。出勤簿やタイムカードから丸投げして、計算・支払・健康保険料等の口座入金まで任せてくれてももちろんいいし、給与計算に必要な時間外労働の時間数などを算出までして下さって、僕がやるのは控除額(即ち実振込額)の計算のみであとはよろしく、でも構わない。大切なのは、その法人がかけた金が、確実に「本来業務のための時間」「将来を考えるための時間」「研修のための時間」「余暇のための時間」に化けることであり、それを最終的には「利用者の豊かな福祉」につなげられるのだ。(3)ちょっと妄想が入っているので「将来妄想」 社会保険労務士試験の合格率は、10%を切るらしい。でも、社会福祉士はまー大変やったけど取ったしな。あと、確率て僕はあんまり問題にしてなくて(そら、5%切ってたらちょっとビビるかも知らん)、自分が通るか通れへんかは100か0、それだけやねんからね。あと、目指す業務内容からしたら、最終的に行政書士資格も取った方がいいような気はする。 そして、開業するのはまず自宅なのかな。福祉界やダンス界、地域の中小企業には営業をかけまくり(学祭パンフレットの広告集めに、千里中央や北千里の商店街を1軒1軒訪ねたんを思い出す……(T_T))、そして友だちや、友だちの友だちや、そのまた友だちの企業主・商店主など、とにかく給与計算が必要な事業所から1件なんぼで仕事を受ける。社労士事務所の経営が軌道に乗ったら、藤沢あたりに開業できたら嬉しい。あと、社労士受験予備校の講師とかやれたら、そこだけは収入安定しててええねんけどなあ。・エピローグ 労働基準法を学習すると、これまでの自分の労働環境に直結する内容が結構書かれていて、「この条項を知ってたら、あの場面で使えた(もっと自分の考えていることを主張できた)かも……」と考えることがたびたびある。ことほどさように、労基法は労働関係法の基礎なのだ。この思いは、僕が社労士事務所のお客さまに対応するときにも忘れないようにしようと思う。意外と使える、労基法。うん、キャッチフレーズにできるな。

千兵衛の "「居場所カレー屋」まで、HALF A MILE AWAY"

「昼ごはん時はカレー屋さん、午後は若い子たちの居場所にして、晩ごはんの時間にはまたカレー屋に戻る……」そんなお店を将来やることだけは決めた。ただ、カレーを作るのと人と話すのは好きやし今までやり倒してきたけど、店を経営したことがあるわけじゃなし、皆さん、知恵と力を貸して下さーい!というサイト。踊ったり遊んだり、毎日の生活満載の Instagram, Facebook やブログのリンクも貼っています!

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