タンゴな敬老の日
最初は自分と同じレッスン生という立場だったのに、ダンサーになったりスタジオを開いたりする奴がいたら、もうそいつを見る目は動物園の飼育係、もとい、幼稚園児を見守る先生のようになってしまう。そんな「仲間上がりのダンサー」のひとり、タンゴスタジオ「タンゲーラ」を経営するぎゅうが今日、プロ活動10周年記念兼結婚披露ミロンガを開催した(於・浜離宮朝日ホール/東京・築地)。 その10年ほど前は、彼と僕とは互いに「アダジオ商会」のメンバーとして刺激し合った。そうこうしている間に彼はタンゴにハマり、ブエノスアイレスにダンス留学し、帰国後にプロになり、スタジオを開き、会社組織を立ち上げた。この間にタンゴのアジア・チャンピオンにも1度なっている(2007年度タンゴダンス世界選手権アジア大会ステージ部門優勝)。それだけ挙げれば輝かしいダンス歴だが、決して平坦ではなかったはずだ。 でも、ダンスホールがいっぱいになるほどの参加者がお祝いに集まった、これも彼の人徳、ダンサー徳の表れだろう。僕も幸せを少し分けてもらった気がした。第1期(ぎゅうがいた頃の)アダジオ商会におったメンバーにも、久しぶりに会えたしな。 ぎゅう、挨拶でお前は「次の10年も頑張ります」て言うたよな。ここまでの10年を一所懸命駆け抜けてきたからその一言が出たんやろけど、たった10年やったら困る。お前はたぶん、もう20年でも30年でも走れるで。
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